Thou shalt want ere I shall.
1031問ある練習問題の、791問目。
現在 流通している(使われている、ではない)受験参考書に thou や shalt が出てくることは、ないだろう。
練習問題の出典をみると、Dickens、Mark Twain、Conan Doyle、そして、Shakespeare の名前まである。
『ハリー・ホッター』などのファンダジーや、『ダ・メダヨ・コンナノ』、もとい、『ダ・ヴィンチ・コード』などのミステリーを原書で読みたくて、英語を勉強するようになった、という人も多いでしょう。
それは、とってもいいことだと思います。
ただ、英文学は何も「ファンタジー」や「ミステリー」だけではあるまい。
『新々英文解釈研究』が発売されたのは、大正十四年(1925年)
その前身、『公式応用 英文解釈研究』は大正元年(1912年)。
1970年までは使われていたとして、現役生活60年。
参考書として還暦(数え年で六十歳)を迎えたのは、この参考書ぐらいでしょう、日本では。
そして、最近復刊され、卒寿(九十歳)をとうに越えました。
追記。
※ 懐かしの英語参考書(23)山崎貞『新々英文解釈研究』の進化(2)- 希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)によりますと、1975年に最後の改訂版(第九訂版)が出されたとのことです。
ということは、1970年代は、シェアはともあれ、使われていたことになります。最後の増刷は1994年だそうです。
大正元年とは文字通り、日本で本格的な英語研究が始まった年です。
大正元年に出版された市河三喜の『英文法研究』は、かつて『英語青年』に連載されたものであった。この本によって明治の英学は終わりを告げ、新しい英語学研究の時代に入ることになる。
―高梨健吉「文明開化の英語」
市河三喜の『英文法研究』については、そのうち書くかも知れません(自分は昭和23年発行のものを所有)。
それはともかく。
山崎貞『新々英文解釈研究』の構成は、
まず、例文。
その和訳。
解説があり、類例、注意点。
そして、数問の練習問題。
今の参考書と構成はだいたい同じですね。
明治の英学が完成をみるのと時を同じくして、「英語の参考書」が一つの完成形をみたのでしょう。
構文の説明は明快そのもの。
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