伊藤和夫(著)『英文解釈教室』ほど賛否両論分かれる参考書はないだろう。
伊藤を崇拝する人の中には、「伊藤師」なる尊称?を使う者もいる。
まるで宗教のようだ。
自分は実際の伊藤和夫は知らない。
ただ、その参考書から察するだけである。
そもそも、「人物としての伊藤和夫」にはあまり興味はない。
だが、先週末、何気に『英文解釈教室』を読み返していて、
・・・これはすんごい!
と、やっと気づいた。
翻訳通信というサイトに、「ひとさまの誤訳」というコラム?があった。
文字通り、参考書の誤訳指摘。
そのコラムは、今は削除されてしまい、なくなってしまったが。
当然?『英文解釈教室』も、やりだまに。
書いた人(翻訳者の柴田耕太郎さん)は、いろいろと、「はばかれること」があったので削除したのでしょうが、自分は何気に「コピペ」しておいたので、柴田さんには申し訳ないですが、このブログにて「コピペ」させていただきます。
柴田さんの『英文解釈教室』評。
とにかく難しいのだ。
まず取り上げてある文章の多くは高級かつ抽象的な英文で、時として破格に慣れさせようとするのか悪文もある。
かつ文法的解説が微に入り細にわたっており、逐一の理解にエネルギーを要する。
それでも英語力の涵養になるから懸命についてゆこうという気にさせるのが、この本の実力である。
読んで目から鱗がおちることもしばしば。
そして、
とはいえ難しさの三つ目の要因は、この著書の欠点と言えるものであって、それは「訳が悪い」ことである。
もちろん、柴田さんは『英文解釈教室』を頭から否定しているのではない。
むしろ、逆。
研究社出版へ
これは最高の英語文法学習書です。ただ皮肉なことですが伊藤先生のよい翻訳への思いをこの本に反映させるには、訳文を修正する必要があります。できれば私に校閲させていただきたい。
伊藤和夫の「訳出」への強いこだわりは、『英文解釈教室』の至るところに表れている。
・・・本書の全体を通じて著者が英文に与えている訳文を通してさとってほしい。
―訳出の工夫7
職業柄、毎日相当な量の「受験生たちの訳文」を読んでいたのであろう。
そりゃあ、「訳文」に対するうっぷんがたまったのは想像にかたくない。
自分は受験の時に『英文解釈教室』は使っていません。
その評判はもちろん知っていたので、本屋で立ち読みしたら、速攻、
俺にはムリ
と悟る。
『英文解釈教室』を買ったのは、ずっとのち、洋書は読んでいるものの、「自分の英文法の土台がグラグラ」なことに気づいた頃。
いわゆる「やり直し英語」でもやってみるか、と。
その時は、『英文解釈教室』の改訂版が出て数年。
まだ『旧版』も本屋に並んでいました。
改訂版は例題の訳文が別冊。
自分には、
「別冊は、必ず行方不明になる」
という、法則がありまして。
迷わず、ふるちゃけた、ハードカバーの旧版を買いました。
さっきも書きましたが。
先週末、やるべきことが多すぎて、もういいや、と、すべて放棄。
『英文解釈教室』を読み返す。
読み終わる頃には、
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