洋書と英語の日々


英語を読む、メガネ


わが国の英語英文学界の誇るべき業績の一つに英文解釈法の確立があると言ったら、人々はびっくりするかもしれないが、必ずしも奇矯(ききょう)な意見ではない。
日本の英学界が世界に誇ることのできる学問的業績はまことに淋しいが、英文解釈法というものを研究しようということは夢想だにされなかった。
英文解釈法などという語すら学者の口にすべきものではないとされているかのようである。
―外山滋比古(著)『新・学問のすすめ』

たしかに『英文解釈法の歴史』のような本は見かけないですね。

受験参考書といえども

したがって英文解釈法を研究しているという人があるという話をきかない。
大きな図書館へ行っても、古くからの英文解釈法の本は見当たらない。
学習参考書は自分で買って赤線を引いたりするもので、図書館の蔵本にすべき種類の本ではないかもしれない。
それならばなおさらのこと、どこかでいまのうちに蒐集(しゅうしゅう)しておかないと、資料として必要になったときでは手遅れになる。
―『同書』

そして、

高校の英語の先生で英文解釈法の発達というような問題で丹念な調査と研究をする人があってもよい。
―『同書』

自分は英語の先生でも、英語の研究家でもないですが、昔の参考書や辞書が好きで、細々と集めています。

ところで。

復刊されましたね、山崎貞『新々英文解釈法』と『新自修英文典』が。

どちらも100年近く前の参考書です(※ 絶版前は、何度か改定されたようですが)。

山崎貞『新々英文解釈法』『新自修英文典』

今、この二冊をチョロチョロと読んでいるところ。

そのうちレビューしようと思っています。

さて、

一口に英文解釈法と言うけれども、これは日本人が英語という外国語に加えた整理の体系である。一朝一夜にできたものではない。
語順のまったく違う英語を和訳できるようにするためには、ごく素朴な形ではあるとしても、日英両国語の比較研究、翻訳手順の設定などが行われなければならない。逆に言えば、英文解釈法が問題にしているところは、日本人にとって、何らかの意味で、抵抗を感じさせた部分である。
―外山滋比古『同書』

ところで。

自分は中学のとき初めて英語を習いましたが、その頃の記憶は...

さぁ?

忘れた。

そこで、『教師のためのロイヤル英文法』という本で、英語の先生たちの教え方を。

英文法の学習を,まず,文の構成から入っていくことは,母国語ではない英語の文の理解という面からも,英語で表現するという面からも,最も自然な方法である。
同時に,日本語の場合,平素は主部と述部として文を分析することがないので,生徒にとって「文」というものの構造を知る良い機会でもある。

英語でも、何語でも、まず大切なのは、主語。

The store on the corner had almost everything.

のような英文を見て,どの語が主語であるのか見当がつかない生徒がいる。
この中から,store という主語を見つけて,この文がある店について述べているのだということをつかむことが大切なのである。

こうして、生徒は少しずつ英文の構造を覚えていく。

そこで、外山滋比古さんの言葉。

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