洋書と英語の日々


キリスト教について(序)


「キリスト教について」などと、大それた題名をつけました。

が、もちろん自分には聖書を解説できるほどの知識もありません。

そもそも自分はキリスト教徒ではないので、あえて言えば、

キリスト教徒ではない、いち日本人が聖書を読んでみた。

ということで、これから何回か、キリスト教について書いてみようと思っています。

聖書漬けの日々

八月の終わりくらいから、聖書ばかり読んでいます。

毎日、時間があれば、ただただ聖書を読む。

はたから見れば、敬虔なるクリスチャン。

が、仏作って魂入れず。

魂は入れずとも、もう少しで、二回目の通読が終わりそうです。

本当は二回通読し、三回目はメモしながら読み、それからブログに書こうと思っていましたが、一回読むのに二ヶ月はかかる計算。

メモしながらだと、読み終えるのが来年になりそう。

まあ、年をまたいだってかまわないのですが、今年のナンとか、今年のうちに。

それに、メモしても理路整然とした記事など自分には書けそうにはないので。

キリスト教と聖書

ところで、なにゆえ、こんなに聖書漬けなのか。

自分が聖書・キリスト教に興味を持ったのは、だいたいこんな理由。

カトリック・プロテスタント・東方正教会・英国国教会など、いろいろな宗派がありますが、何はともあれ、キリスト教徒は約20億人といわれています。

これは、世界の人口の約三分の一。

信仰篤いクリスチャンもいれば、聖書を読んだこともないクリスチャンもいるでしょうが、世界の三人に一人は信者というのは、すごい。

そして、書物の中で一番、読まれ、研究されたのは、聖書です。

聖書学という学問があり、これは、聖書考古学、聖書史学、聖書文献学、聖書語学、聖書釈義学という五つの分野に分けられる。
聖書学はヨーロッパでも新しい学問であって、一九〇五年にダイスマンという古典学者が、西洋古典学の方法を聖書の研究に持ち込んだのがはじまりといわれる。それ以来、今日では、二十世紀でもっとも進んでいる学問は原子物理学と聖書学であるといわれるほど発達した。
−山本七平(著)『聖書の常識』

聖書学がどれくらい進んでいるのか自分にはわかりませんが、そういうことらしいです。
確かに、大きな本屋に行くと、聖書関連の本がズラリと並んでいます。

まあ、中には『キリストの謎』うんぬん、のような、うさん臭い本もたくさんあって、ベストセラーになり、映画化されたりしています。

と言いつつ、自分も映画館へ足を運んじゃったりするのですが...。

『欽定英訳聖書』とは

聖書が近代英語、そして現代英語に与えた影響について。

田中菊雄(著)『英語研究者のために』の一節を引用。

聖書とシェイクスピアは近世英語の生みの親である。英語研究者の座右に英語聖書は不可欠の参考書でなければならない。

ここでいう英語聖書とは、1611年に公にされた、ジェームズ一世 (James?) の『欽定英訳聖書』(The Authorized Version)。

自分が今読んでいるのも、この『欽定英訳聖書』。

『欽定英訳聖書』は以前、一度読んだことがあります。その時、頼りにしたのは、研究社の『新英和大英和辞典』と、訳文として、中央公論社「世界の名書シリーズ」の一冊、『旧約聖書』。

『旧約聖書』とはどういうものか、を知るのには十分ですが、この本は『旧約聖書』の二十分の一もない抄訳本。

※この中央公論社の『旧約聖書』は現在では「中公クラシックス」シリーズとなっていますが、内容は同じだと思います。

ところで、『欽定英訳聖書』に挑戦する前に、次の評を読んでいました。

文体簡潔、純情、よく一書の中に英語の粋(すい)を集めたものというべきである。
−田中菊雄(著)『英語研究者のために』

華麗な文体、豊かな表現、英語の美しさのゆえに英語散文中の傑作といわれている。
−中尾俊夫(著)『英語の歴史』

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