洋書と英語の日々


変形生成文法と中島文雄「英語の構造」


自分は言語学には門外漢ですが、多少、興味があり、たまに言語学の本を買ったりします。

ソシュール(Sausure)の記号論、ロラン・バルト(Roland Barthes)、ジャック・デリダ(Jacques Derrida)などの本を(理解もできずに)読んでいます。

で、今回はノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)が始めた、
(変形)生成文法の話を。

中島文雄(著)「英語の構造」という本があります。
上・下、の二冊本。
この本は(変形)生成文法の解説書。初版は1980年。

自分が持っている本(上)の奥付を見ると、1993年の第21刷。

いくら新書(岩波新書)だからといっても、生成文法についての本が毎年、毎年、増刷されたとは、少し驚き。

それほど生成文法に興味をもった人が多かったのでしょうか?

(変形)生成文法とは?

生成文法の定義はいろいろありますが、中島文雄によると、

人間には言語を使う能力が具わっており,言語活動はこの能力の発現にほかならない.(略)文をつくるには適当な語をえらび,これを一定の仕方で統合するのであるが,その統合の仕方についての自覚はない.(略)この文法がどういうものであるか,それを意識の表面に出して記述するのが学問としての文法である.これは Noam Chomsky が彼の Syntactic Structures(1957)以来提唱している変形生成文法(transformational generative grammar)の文法観である.これは従来の,言語を与えられたものとして帰納的に文型を発見しようとした文法研究に対し,言語の創造性に着目した新しい研究態度であった.
−「英語の構造」

かいつまんでいうと、人間には生まれながらにして言葉を覚える能力があり、自然とそれを使いこなすようになる。

さらに、単に聞いたことを覚えるだけでなく、全く聞いたことがない言葉を作り出す能力もある。

たとえば、自作の詩、『新言語学への鎮魂歌(レクイエム)』。

ギリギリ義理あるキリギリス in イギリス、

親分、カナブン、武士の一分、

仁義を切って、ミジンコのみじん切り。

と、意味的にはともかく、人間はいくらでも文を作り出すことができる。

なぜか?

それを解明しようとする試みが、(変形)生成文法。

伝統文法との違い。

たとえば次の英文があったとする。

The man put his suitcase on the ground.

英語を習っておらず、意味がわからない人に、どうやったらこの英文の意味をわからせることができるのか?

それが、従来の文法、日本でいう、「伝統文法・学校文法」。

一方、生成文法は、誰かがこの英文を作り出したが、どうして作りだすことができるのか、を解明しようとする。

が、そのことにはあまり触れないでおきます。

まず第一に、自分でもその理論がよくわかっていないから。

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