少しずつ秋らしくなってきました。
毎年、秋になると源氏物語を読むことにしています。
そこで、今回は源氏物語の原文(つまり古文)と英訳の見比べをしてみたいと思います。
源氏物語には有名な英訳があります。
エドワード・G・サイデンステッカー ( Edward G. Seidensticker ) の『The Tale of Genji』
白黒とはいえ挿絵のたくさん入った本です。
当然、挿絵に出て来る人物は男女問わず、 "しもぶくれ顔 " です。
原文、つまり古文の原文は一番手に入れやすい岩波文庫版を基にしました。
古文の訳は自分で訳しましたが、かなり説明を加え、直訳的にしました。
まずは有名な出だしの古文。
いづれの御時にか、女御・更衣、あまたさぶらひ給いけるなかに、いと、やむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。
【訳】いつの御代(みよ)のことでしたか、宮廷には女御(にょうご)や更衣(こうい)といった方々がたくさんお仕えしておりました。その中で、それほど身分は高くはありませんが帝(みかど)のご寵愛を一身に受けていらっしゃる方がおりました。
光源氏の母、桐壺(きりつぼ)のことです。
桐壺のその後を思うと、出だしだけで泣けてきます。
が、泣く前に、この部分の英訳。
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