白川静さん(1910~2006)と渡部昇一さんの対談本『知の愉しみ 知の力』(致知出版 2001年)に、次の白川さんの言葉があります。
暗唱というのは学習の一番基礎にあるというふうに思いますな。
― P.153
そして覚えるのには書くのがよろしいし、書いて覚えるという順序になるわけですね。
― P.166
手で書き写し覚え、暗記したらそれを暗唱(口に出して唱える)。
語学学習の基本だと、改めて思いました。
続きを読む »書き写し、暗唱し、英文の発酵を待つ
英単語はどれくらい覚えなくてはならないのか?
個人的意見を言えば、
たくさん知っていれば知っているほど、いい。
当たり前といえば当り前ですけど。
「必修、英単語OOO語!」なら分かりますが、「これで十分、英単語OOO語!」というのは、その根拠が不明。
英単語はたくさん知っているほうがいいのに、「これで十分」のような本が売れる(買う)理由は分かります。
誰だって、少ない努力(練習)で効果があるほうがいいですもん。
(その効果の程は別問題として)
続きを読む »Globish、ベーシック イングリッシュの再来?
文は人なり。
という格言、中国起源かと思いきや、フランス。
ビュフォン(1707~1788)という博物学者が言ったのが、事の始まり。
(Le style est l'homme meme)
この格言は英語にもなっています。
The style is the man.
モーム(Maugham)は『The Summing Up』(要約すると)の中で、この格言を「使われすぎて、陳腐になっている格言の一つ」と言っている。
続けて、「文は人なり、なんてあるものか。頭が混乱しているときに書けば混乱した文になる」とモーム談。
いかにも皮肉屋モームらしい。
続きを読む »木を見て森も見る ~英文の出典を探して
英語を読んでいて、わからないところがあったら、自分は立ち止まり、和訳してみる。
ウマイ・ヘタは別として、一応意味が通じる日本語に「変換」できるまで考える。いくら考えても日本語に変換できなかった場合、当然英文の意味もわからない。
英文の意味がわかるのと、和訳できるのは別だ。
という人がいますが、個人的には、
日本語に訳せない英文は、そもそも英文の意味がわかっていない。
と思います。
続きを読む »英文和訳について
トマス・インモース(Thomas Immoos)上智大学名誉教授が何者であるかを一言で記すのは難しい。
独文科の元教授、詩人、東洋宗教研究所元所長、カトリックの司祭、日本のユングクラブ元会長、外国紙の元特派員、比較演劇学者、などと、次から次へと出てくる。
― 加藤恭子 『英語を学ぶなら、こんなふうに』 P.200
「元」が多いのは、インモースさんは1918年生まれだから。
そのほかにも色々と肩書きがあり、インモースさんを加藤恭子さんは、
つまり、"偉大なる混沌(カオス)" である。
と評されています。
続きを読む »偉大なるカオスの語学学習法
ここ最近、英語教師でもない自分が、「英語教育」批判について思ったことを書いてきました。
傍観者として。
今回は、そのまとめ。
中学生や高校生で、落ちこぼれるというとアレですが、授業についていけなくなるのは、英語と数学が多いでしょう。
ですが、「数学教育批判」のようなことはあまり聞かない。
なぜ「英語教育」ばかり批判されるのか?
突き詰めれば、「中・高で6年も英語を習ったのに、使い物になっていないじゃないか」ということでしょうけど、社会に出て英語を使うようになる人って何割いるの?
1割もいないはず。いや、1割の1割もいないのでは?
それなのに「受験英語」批判が多いのはなぜか?
続きを読む »「英語教育」批判について(まとめ)
ここ数日、
英語の達人たちの提唱する "英語の学習法" には賛同できない。
というような記事を書いてきました。
いまだに英語に苦戦している自分が言うのは・・・と、多少気が引けつつも。
茂木健一郎さんの「英語の学習法」について書いた記事、だから英文法に賛成する(2)~「どうもエライ人の語学上達法というのは・・・」。
自分なりに、「それはおかしい」と思って書いたのですが、茂木さん自身のブログで、
私は学校英語は得意で、いわゆる「英語学習」も好きだった。
英検1級や、国連英検特A級などをとった。TOEFLというのも受けたことがある。
とご発言されているのを見て、「茂木さん、それはおかしくないですか?」と書いたことが、むなしく感じました。

