自分は英文法書は日本語のものに限る、と思っていました。
なぜかというと、その昔、英語(洋書)の英文法書を読んで、「わけわからん」と思ったから。
まあ、枝葉末節なことを書いてあるものを読んだからでしょう、その原因は。そもそも読むこと自体に難儀した。
その頃には初学者用に書かれた英語の文法書など「何を今さら・・・当たり前のことを書いてばっかで」、と「読む価値なし」との烙印を押していました。
『English Grammar in Use』(by Raymond Murphy)の評価が高いのは前々から知っていましたが、「へっ、そんなの知ってますよ」、ということばかり書いてあると思って拒否。
でも・・・みんなが「いい、いい」というなら、まあ、薬にもならないとしても毒にはなるまい、と購入。
買った。来た。見た。
・・・素晴らしい。
続きを読む »「English Grammar in Use」で英文法の基本を学び直す
薬袋善郎さんの『思考力をみがく 英文精読教室』の「はじめに」に、こんなことが書いてあります。
...高名な英文学者で George Eliot 研究の泰斗(たいと)、古谷専三博士の本を読んで、その、あまりの読解力に感嘆し、今考えると冷や汗ものですが、ぶしつけにもご自宅までおしかけたことがあります。
当時、古谷さんは90歳に近く(※ 平成三年没)、小さい活字はほとんど見えなかったという。
その後、週に一度、薬袋さんは1対1で古谷さんから英語の「手ほどき」をしてもらったそうです。
古谷専三は47歳で日本大学英文科を卒業しました(卒業の翌年、教授に)。
それまでは小学校の教師をしつつ、図書館に通い英文学の古典を読む、という勉強を何年も続けていたそうです。
続きを読む »古谷専三(著)『英語のくわしい研究法』
文は人なり。
という格言、中国起源かと思いきや、フランス。
ビュフォン(1707~1788)という博物学者が言ったのが、事の始まり。
(Le style est l'homme meme)
この格言は英語にもなっています。
The style is the man.
モーム(Maugham)は『The Summing Up』(要約すると)の中で、この格言を「使われすぎて、陳腐になっている格言の一つ」と言っている。
続けて、「文は人なり、なんてあるものか。頭が混乱しているときに書けば混乱した文になる」とモーム談。
いかにも皮肉屋モームらしい。
続きを読む »木を見て森も見る ~英文の出典を探して
昨日は江利川さんのブログ(希望の英語教育へ)ばかり読んでいました。
読むのに夢中で、缶コーヒーと灰皿の区別もつかず、吸殻入りコーヒーをそのままゴックン、なんてことも。
そして、「参考書欲しい、欲しい病」にかかってしまい。
河村重治郎・吉川美夫・吉川道夫『新クラウン英文解釈』などその一例。
ため息が出るような完成度。
全体が初級と上級の2部に分けられている。
初級編では、基礎的な文法事項を含んだ短文が1区分につき10文ずつ収められ、それが全部で100区分あるから、例文の合計はぴったり1,000。
しかも、各区分が対訳方式の例文、解説、語句註を合わせて、すべて見開き2ページにきちんと収められている。美しい!もちろん、美しいだけではなく、それぞれの例文の質がきわめて高い。
解説も簡潔にして完璧だ。
―江利川さんの記事から引用。
オークションで五万だそうです。
近くのブックオフで100円で売ってないかなぁ・・・。
続きを読む »河村重治郎『新クラウン英文解釈』、ため息が・・・
外山滋比古さんの『新・学問のすすめ』にこんなことが書いてあります。
明治から今日までのおびただしい英文解釈法の「参考書」をごく大ざっぱに分類すると二つになる。
一つは南日恒太郎の『英文解釈法』に代表されるグループであり、他は山崎貞『英文解釈研究』によって代表されるものである。
山崎貞の『新々英文解釈法』は、2008年のクリスマスに復刊されました。
※ 参照 - 拙記事山崎貞『新々英文解釈研究』
南日恒太郎の『英文解釈法』はどんな参考書なんだろう?と気になっていましたが、詳しく書かれているブログを発見。
続きを読む »南日恒太郎『英文解釈法』、山崎貞に続き、復刊なるか?
次の英文は、『我輩は猫である』の英訳、『I Am a Cat』の冒頭部分。
I am a cat. As yet I have no name. I've no idea where I was born.
猫でもデキる冠詞、単数・複数の使い分け。
だが、人間様(born and bred in Japan)には困難極まりない。
「桃栗三年柿八年」をもじって、
前置詞三年、冠詞八年。
なんて言われますが、8年じゃ、とても無理でしょ。
名無しの猫さんとは違って。
続きを読む »英語の冠詞、a と the と、単数・複数
コメントで、みのりさんから、絶版だった2冊、高橋善昭(著)『英文読解講座』、『英文和訳講座』が復刊されるのを教えてもらいました。
先ほど Amazon で確認したところ、
近日発売 予約可
となっており、さっそく予約したところです。
2008年の暮れに、同じく絶版だった山崎貞(著)『英文解釈研究』『新自修英文典』が復刊されました。
名著の復刊ブームの到来、ですかね。

