文は人なり。
という格言、中国起源かと思いきや、フランス。
ビュフォン(1707~1788)という博物学者が言ったのが、事の始まり。
(Le style est l'homme meme)
この格言は英語にもなっています。
The style is the man.
モーム(Maugham)は『The Summing Up』(要約すると)の中で、この格言を「使われすぎて、陳腐になっている格言の一つ」と言っている。
続けて、「文は人なり、なんてあるものか。頭が混乱しているときに書けば混乱した文になる」とモーム談。
いかにも皮肉屋モームらしい。
続きを読む »木を見て森も見る ~英文の出典を探して
昨日は江利川さんのブログ(希望の英語教育へ)ばかり読んでいました。
読むのに夢中で、缶コーヒーと灰皿の区別もつかず、吸殻入りコーヒーをそのままゴックン、なんてことも。
そして、「参考書欲しい、欲しい病」にかかってしまい。
河村重治郎・吉川美夫・吉川道夫『新クラウン英文解釈』などその一例。
ため息が出るような完成度。
全体が初級と上級の2部に分けられている。
初級編では、基礎的な文法事項を含んだ短文が1区分につき10文ずつ収められ、それが全部で100区分あるから、例文の合計はぴったり1,000。
しかも、各区分が対訳方式の例文、解説、語句註を合わせて、すべて見開き2ページにきちんと収められている。美しい!もちろん、美しいだけではなく、それぞれの例文の質がきわめて高い。
解説も簡潔にして完璧だ。
―江利川さんの記事から引用。
オークションで五万だそうです。
近くのブックオフで100円で売ってないかなぁ・・・。
続きを読む »河村重治郎『新クラウン英文解釈』、ため息が・・・
外山滋比古さんの『新・学問のすすめ』にこんなことが書いてあります。
明治から今日までのおびただしい英文解釈法の「参考書」をごく大ざっぱに分類すると二つになる。
一つは南日恒太郎の『英文解釈法』に代表されるグループであり、他は山崎貞『英文解釈研究』によって代表されるものである。
山崎貞の『新々英文解釈法』は、2008年のクリスマスに復刊されました。
※ 参照 - 拙記事山崎貞『新々英文解釈研究』
南日恒太郎の『英文解釈法』はどんな参考書なんだろう?と気になっていましたが、詳しく書かれているブログを発見。
続きを読む »南日恒太郎『英文解釈法』、山崎貞に続き、復刊なるか?
次の英文は、『我輩は猫である』の英訳、『I Am a Cat』の冒頭部分。
I am a cat. As yet I have no name. I've no idea where I was born.
猫でもデキる冠詞、単数・複数の使い分け。
だが、人間様(born and bred in Japan)には困難極まりない。
「桃栗三年柿八年」をもじって、
前置詞三年、冠詞八年。
なんて言われますが、8年じゃ、とても無理でしょ。
名無しの猫さんとは違って。
続きを読む »英語の冠詞、a と the と、単数・複数
コメントで、みのりさんから、絶版だった2冊、高橋善昭(著)『英文読解講座』、『英文和訳講座』が復刊されるのを教えてもらいました。
先ほど Amazon で確認したところ、
近日発売 予約可
となっており、さっそく予約したところです。
2008年の暮れに、同じく絶版だった山崎貞(著)『英文解釈研究』『新自修英文典』が復刊されました。
名著の復刊ブームの到来、ですかね。
続きを読む »高橋善昭(著)『英文読解講座』『英文和訳講座』、新装復刊前の、Amazon の値段。
仮定法のひとつ、
If it were not for ~
(かりに)~がなかったら
思えばずいぶんと不思議な表現である。
主語の it は何を指す?
for なのは、なにゆえ?
「けったいな表現だなぁ・・・」と思いつつも、そこは暗記で。
それでも英語を読んだりするのには支障ないですが、「この構文・・・なぜ?」と思う人もいるはず。
酒井典久(著)『英語のしくみが見える英文法』は、そんな「なぜ?」に答えてくれる参考書です。
続きを読む »酒井典久(著)『英語のしくみが見える英文法』
復刊された、山崎貞『新々英文解釈研究』を半年かけて読み終えました。
拙記事 - 山崎貞『新々英文解釈研究』
同時に、伊藤和夫『英文解釈教室』を何度か通読。
拙記事 - 『英文解釈教室』のスゴさに気づいた!
それは、伊藤和夫の、次の言葉が頭にあったから。
山崎貞という人がいた。この人が大正元年に出した英文解釈の本が、もちろんその間に手を加えているんだが、以来、半世紀以上にわたってまだ図書館じゃない、本屋にあるんだよ。
僕は最初アルバイトと思って始めた予備校教師の仕事だったが、どこかで本気でやることになってからは、せっかくやるなら、やっぱり山崎貞を駆逐するくらいのことはやりたい。そうでなければ自分がこの分野に足を踏み入れた意味はないと思ったのは事実だね。
昭和52年に『英文解釈教室』(研究社)を出して、これが山崎貞を駆逐した。そして、英文解釈の参考書は、一部に難しすぎるという声はあるんだけど、大体、ネコもシャクシも『英文解釈教室』ということで、この20年きてるんだ。
―引用元
続きを読む »英語の参考書、その盛衰

