英語を習っていない子供でさえ知っているような英単語で、組み合わせの妙によって、つまずいた話。
英文は、マイクル・コナリー(Michael Connelly)の、「The Black Ice」より。
このミステリーの主人公は、刑事ハリー・ボッシュ。
とってもハードボイルドな男です。
どのくらいハードボイルドかというと、
Bosch dragged deeply on a cigarette and then dropped the butt into the gutter.
【語句】
¶drag on (熟語)タバコを深く吸い込む。
¶butt/バト(名詞)タバコの吸いさし。
¶gutter/ガタ(名詞)(道路わきの)排水溝。【訳】
ボッシュはタバコをすぅ~と深く吸い込み、火がついたままタバコを道路わきの排水溝に投げ捨てた。
-M.Connelly 「The Black Ice」
続きを読む »ハードボイルドな男と、ウサギの耳
外山滋比古さんの『近代読者論』(みすず書房)に、「読む」と題するエッセイがあります。
出だしは、
「読む」という動詞が、古くはどこの国においても、音読を意味していたらしいことは、たいへんに意味のある事実だ。
-外山滋比古「近代読者論」
確かに「読む」という字には、言という文字が入っています。
英語の read にも、語源を調べると、「読んで聞かせる」という意味が古英語時代(※だいたい8~12世紀)の頃からあったようです。
続きを読む »音読と黙読
★洋書のミステリーに出る英単語
skid [ スキド ]
【動詞】
(車が)キキーッとタイヤを鳴らす。
映画などで、パトカーが猛スピードでやって来て、急ブレーキをかける。
あの時のキキーッとタイヤを鳴らしながら横滑りするのが skid。
辞書にはたいてい、「横滑りする,スリップする」と書いてあります。
地面が凍っていてスリップするのにも skid を使うようですが、洋書(特にミステリー)では、
急ブレーキをかけ、タイヤをキキッーと鳴らす。
という意味で使われることが多いように思います。
続きを読む »skid ミステリーの英単語
なにかと批判の絶えない英文法。
自分は「受験英文法」以外に英語の読み方を知らない英文法派。
しかし、文法用語にはちょっと疑問。
難しすぎ。
たとえば、関係副詞。
関係?副詞。
英語の relative adverb の直訳なのですが、そんな難しい用語を教える必要があるのでしょうか?
続きを読む »英文法用語、のこと
研究社『英語語源辞典』-英単語のウンチク、満載です。のコメント欄で、ご質問をいただきました。
趣旨は、
ラテン語 mysterium と、ギリシャ語 muterion、muein はどう発音するのか?
「合理的な」という意味の英語、rational の語源は?
もちろん、こんなゾンザイな聞き方ではなく、こちらが恐縮するくらいご丁寧に質問してくれました。→コメント
それで今回は、できるだけご質問にお答えしたいと思います。
が、まず謝らなくてはならないのは、自分は古典ギリシャ語はわかりません・・・
それじゃあ英語やラテン語は詳しいのかと聞かれると、両方ともヨチヨチ歩きレベルなのですが・・・
特にラテン語はまだ文法書を何冊か仕上げ、問題集などをやっているレベルです。
自慢ではありませんが、ラテン語の原書を一冊でも読み通した経験はナシ!
いってみれば、初心者。
ばくぜんとですが、大金持ちになった老後に、古代ローマの金貨たちに囲まれ、ラテン語を楽しめたら、と思って勉強しているところです。
続きを読む »ラテン語 mysterium と、英単語 rational の語源
洋書を読むとき、メインに使っているのは「ジーニアス英和辞典」。
その次に利用するのが、「カレッジクラウン英和辞典」です。
「カレッジクラウン英和辞典」の初版は1964年。
1977年に第2版が発行されましたが、その後は改訂されることはなく、今はもう絶版状態です。
自分が使っているのは1994年10月1日に発行されたもの。
使い込んだのでボロボロになってしまいました。
二年くらい前、本屋で偶然に見つけたので二冊目を購入。
手に取ってみる人もいないようで、あまり触れられた様子はなく、辞書棚の下の方にひっそりとたたずんでいました。
おかげで新品同様のを手に入れられたのはラッキーでした。
二冊目のほうは1996年10月1日発行。
十年くらい前までは発売されていたようです。
二冊目を手に入れられたのはいいのですが、なんだか使うのがもったいなく、相変わらずボロボロになってしまった最初のモノを使っています。
カレッジクラウン英和辞典の魅力。
「カレッジクラウン」の魅力の第一は、語源が豊富なところ。
続きを読む »カレッジクラウン英和辞典と英語職人
英文を読んでいて、car という単語が出ると、車(自動車)と思ってしまいます。
しかし、英単語の car にはいろんな意味があるようです。
エレベーターでの話。
He got on an elevator to go down and saw Sheehan already on it. The car was crowded and Sheehan was at the back, behind the pile.
【訳】
彼が階下へ降りようとエレベーターに乗り込むと、すでにシーハンが乗っていた。エレベーターは混み合っており、シーハンは人込みに押され、いちばん奥にいた。
-M.Connelly 「The Black Ice」
続きを読む »英単語 car と dutifully、のこと
