小説でもノンフィクションでも、普通の本は復刊はよくあることです。
むかし、岩波文庫でたまに旧字体の小説などが復刊されましたが、密かな楽しみでした。
本来、受験参考書は時代のニーズ(入試問題の変化)によって栄華盛衰するもの。
ところがここ数年、山崎貞『新々英文解釈研究』を皮切りに古い参考書の復刊が相次いでいます。
山貞などは今の受験生向けではないのは明々白々。
どれだけ売れたのはわかりませんが、予想以上だったのでしょう。
以来、高橋善昭さんの『英文読解講座』『英文和訳講座』、伊藤和夫の『英文法教室』など、研究社は次々に復刊。
そして今回、河出書房新社から小野圭次郎『英文解釈研究法』が今日(2011年2月17日)復刊されました。
続きを読む »英語の参考書、復刊ブーム? されど・・・
ここ2ヶ月、英語をほとんど勉強していません。
その理由としては、昨秋に『罪と罰』の英訳を読んだから。
他言語からの英訳は、比較的やさしい英語で書かれており読みやすいですが、ああいう大作は、心・頭・体力の消耗戦。
いろんな意味で、果てました。
英語の勉強といえば、復刊された伊藤和夫(著)『英文法教室』をレビューしようと思って読んでいるくらい(コメントに返信するためにペーパーバックを一冊読みましたが)。
あとはもっぱらラテン語の勉強。
ラテン語を学んでみて、英語を含む語学学習一般について思ったことを書いてみます。
続きを読む »ラテン語を勉強して思ったこと
次の表を見てください。
| 数字 | ラテン語 | 英語 | 月(英語) | ※ 備考 フランス語 |
| 7 | septem | seven | September (9月) | septembre |
| 8 | octo | eight | October (10月) | octobre |
| 9 | novem | nine | November (11月) | novembre |
| 10 | decem | ten | December (12月) | decembre |
September の語源はラテン語の sptem (= 7)。
しかし、September は9月であって、7月ではありません。
2つ、ズレがある(8月以下も同様)。
どうしてなのでしょう?
(知っても、なんの得にもなりませんが・・・)
続きを読む »英語の月の由来(こよみの)
数年前でしたか、高校生に言われました。
alternate と alternative の違い、よくわからない。
「辞書をよく見なよ」と言ったところ、
いや、辞書を何度読んでも、わかるようで、わからない。
との返事が。
先日、同じことを違う高校生にまた質問されました。
確かにこの2つの単語、似て非なるがゆえ、まぎらわしい。
思えば自分もそうでした。「何かが違う、でも違いは何?」と。
続きを読む »alternate と alternative の違い
英語に限らず、どんな言語でも学ぶことは難しいと思いますが、英語の難しさはちょっと違うところにあるのかな?と思います。
最近ラテン語を復習し始めて、つくづく思いました。
英語とラテン語、どっちが難しいか、といったら、究極的には同じでしょうけど、ラテン語のほうが "勉強すること自体" はやさしいと思います。
その理由。
まず第一。
「話す・聞く・書く」必要性がない(個人的には)。
第二。
参考書の数が少ない。
つまり、どう(何で)勉強すればいいか、悩むことがない。
続きを読む »日本人と英語の奇妙な関係
lately と recently は、
最近
という意味であり、現在完了形でよく使われる、と辞書や文法書に書いてあるし、学校の先生もそう教えていると思う。
英英辞典(LDOCE 4th)も、
lately adj recently
lately は recently と同じ、と定義している。
本当にこの2つの単語は同じ意味なのでしょうか?
Have you seen her lately?
― 「OALD(5th)」
という英文で考えてみる。
続きを読む »lately と recently の違いって?
渡部昇一(著)『英文法を知ってますか』(文藝文庫 P.249)より。
私の教え子でアメリカで学位を取った人は、教授がこう言うのを聞いたことがあるそうだ。
「留学生が "We was" などと言うのを聞いても許せるが、レポートにそう書いてあったら、そんなものは読まない」と。
英語のネイティヴ・スピーカー向け英語の英文法書は無数にある。
その点、日本人向けの日本語文法の本がほとんどないのとは対照的。
日本では、「論文の書き方」のたぐいの本や、一時期の「漢検」ブームの影響か、「約める(ツヅめる)、感ける(カマける)」のような「読めそうで読めない漢字」についての本は星の数の十倍ほどあるのに対し、英米では基本の基本、「正しく、かつ、いかに簡潔に書くか」という本が実に多い。
なぜだろうか?
続きを読む »だから英文法に賛成する(3) ~「手段」 としての英文法

