2011年3月13日 Posted by まさんた
東日本巨大地震を経験してみて
所は関東。
11日2時40分頃、震度3~4の揺れ。
約一分間続く。
「ずいぶんと長いなー」と話していたところ、
ズッドーーーーーン!!!!!!
その瞬間、歩くのもままならぬ揺れの中、足は家路へと。
父母・妻・息子2人の無事を確認。
その瞬間、ホッとすると同時にヘナヘナと地面に座り込む。
すると、3歳の息子が「パパー!」と泣き顔で抱きついてくる。
すすり泣きながら、頬を僕の肩にうずめる息子。
生まれて初めて、心から神に感謝した。
平凡な日常の有り難味
11日。まだ余震が続く。
大きな揺れがあったら家族全員、外へ避難の繰り返し。
困ったのは、停電と断水。
仕方がないので暗くなった夕方6時就寝。
大人にとって、6時就寝は拷問に近い。
ケータイで遊ぶも、バッテリー切れ。
子供たちが寝付いたあと、懐中電灯でカール・ヒルティ『眠られぬ夜のために』を読むが、寝れず。
カーテン越しに、薄暗い光。
寝るのをあきらめた頃、やっと睡魔。
翌12日。晴れ。
父母がガーデニング好きなので、我が家の庭から水は出る。
しかし、飲料水となるとまた別。
父は自家発電で水を吸い上げ、トイレ対策。
僕は、飲料水を探す旅に。
市内停電。
当然、信号機も光らず。
十字路はとても危険。
しかし、驚いたのは皆さんの「譲り合いの精神」で、警察の誘導なしでも混乱せず。
何軒かのスーパーへ行くも、みな駐車するスペースなし。
ぐるぐる回りながら、空きを見つけ、車を止める。
店内、あふれんばかりの人、人、人。
肝心の水はどこも売り切れ。
水はあきらめ、頼まれた食材をカゴに。
レジ待ち、30分。
誰も文句を言わず、整然と列を作る。
「水ってあります?」と何人もの方が店員さんに質問。
「すみません、売り切れました」との答え。
「あ・・・そうですか・・・」
怒る人、皆無。
近くのスーパーはどこも同じだろうから、100キロの旅に出ると決意。
山越え、谷越え(山も谷もなかったが、気分としては)。
数時間後。
飲料水は車にゼロ。
あるのは、焦燥感のみ。
帰路、トイ○ザラスの看板が目に。
せめて、子供におもちゃを・・・と思った瞬間、もしかして1?
トイ○ラスはベビー用品も扱っており、ベビー用の水も扱っていたことが頭に浮かぶ。
空っぽの駐車場に入る。
「ニンテンドー3DS 入荷」との大々的な張り紙に目もくれず、「子供用の水、ありますか?」と店員さんに聞く。
案内される。
2リットルのペットボトル、12本。
半分買おうと思ったが、良心の呵責。
「まだ在庫ありますか?」と聞くと、まだまだあります」との答え。
安堵し、6本買って、家路へ。
「水道、戻ったよ」とのオチを半分予想しつつ。
しかし、我が家は断水状態、絶賛継続中。
ペットボトルの水を手に入れるのに、いかに苦労したか。
しかし、言われたのは「遅いんで、どっかで遊んでるのかと話ししてた」と。
一瞬、頭に血が上ったが、粗末な食材とはいえ、楽しく食事している家族団らんを見て、「知らない古本屋を見つけて長居した。だって水は手に入ったから」と答える。
あとで、美談として家族に語る、と決意。
夜、嫁に言われる。
「トイ○ラス」で買ったの? 他は売ってなかったの?、と。
「ん」と返事。
嫁曰く。
トイ○ラスなら売ってると思ってた。
案外、穴場だから。
俺が家出る前に言ってくれ!と軽く口論。
嫁:言おうと思ったけど、ケータイ通じないから。
僕:出る前に、口頭で言え!
一歳の息子が泣き出す。
口論、終了。
その後、停電解除。
東北地方の惨状を映像で知る。
停電・断水・ケータイ不通に文句を言っていた家族全員、言葉も出ず。
義捐金を送らなくちゃ、と父。
それはそうですけど、うち、まだ断水なんですけど・・・と嫁。
バタ臭いですが。
今回の震災で子供が無事だったことには神様(がいる、いないは別として)に感謝しきれず。
子供の顔を見るまで思ったことは、「自分の命はどうでもいいから・・・」子供だけは・・・と切に祈りました。
普段、子供の要求に対し、休みの日は「ちょっと・・・寝かしておいてくれ・・・」と思うこと多々ありでしたが、人生観、変わりました。
で、本日、朝の8時から息子と野球。
ピッチャー兼キャッチャー兼、内野手は大変ですが、約2時間、堪えました。
途中、息子が「あっ、虫!」というと虫取り網を手にとって。
今は、ふつうな生活を満喫中。
東北の被災者の方々に対しては月並みなことしか言えそうにもないので。
何気ない日常、そのありがたさが初めてわかりました。


コメント
from 新谷仙蔵
ご無事で何よりです。
こちらはほとんど地震の影響のない地域に住んでいますが、東北地方の惨状を伝えるTVの映像をみて、心を痛めていました。
BBCやCNNもほぼ一日中地震のニュースを流し続けていますね。
関東地方は計画停電がつづく予定だそうで、まだまだ大変な状況が続きますね。
一日も早く以前のような日常をとりもどせればいいですね。
2011年3月14日 06:16
from まさんた
新谷仙蔵さん、こんにちは。
ご心配頂きまして有り難う御座います。
ケータイで東北の惨状を多少は知っていましたが、テレビで見たときの衝撃は言葉にできませんでした。
停電、断水を2日ほど経験しましたが、何が不安かというと、「この状態がいつまで続くのか・・・」でした。
状況、状態よりも、「いつまで」が最大の不安。
「一週間後に復旧します」と連絡されれば、大変でも堪えよう、と思ったでしょう。
つらい日々を送っていても、「いつまで頑張れば」解放されるとわかれば頑張れる。
東北で被災された方々には失礼ですが、僕には「日常」が戻りました。
明日、震災前に書き終えていた記事をアップします。
震災を経験し、なんだかブログを書くこと自体、はばかれる気持ちが多少、ありますが。
日本国、日本の歴史を愛する気持ちは誰にも負けないつもりです。
ですけど、僕は聖人でも有名人でもないですから。
無力な僕が出来るのは家族を大切にし、仕事をきちんとこなすこと(そして、重要度は下がりますが、開いた時間にブログの記事を書く)。
日本復興などという大それたことには関与できませんが、まずは僕が出来ることをきちんとこなしつつ、日常に戻ります。
2011年3月14日 21:55