study と learn の違い

学校で英語を勉強しています。

の英訳は?

I study English at school.

では、

学校で英語を習っています。

の英訳は?

I learn English at school.

それじゃあ、study と learn の違いは?

study と learn、辞書の定義

『Idiomatic and Syntactic English Dictionary』の study の定義。

make efforts to learn.

learn するために、努力する。

続いて Longman(4th)による learn の定義。

to gain knowledge of a subject or skill, by experience, by studying it, or by being taught.

経験すること、
study すること、
あるいは、教えてもらうことによって、
ある科目や技術の知識を得る(習得する)。

どうやら study は「行為」に重点があり、learn は「結果」に重点があるようです。

learn は「習う」というより「身につける覚える」。

What's the best way to learn English?

※「Longman」の例文では、What's the best way to learn a language? となっていますが、English に変えました。

これを、

英語を習う一番いい方法は?

と訳すと、

英語を勉強する一番いい方法は?

とあまり意味が変わらなく感じます。

英語を身につける一番いい方法は?

しっくり。

結果論、な learn

辞書の例文。

He studied French at school, but he never did learn it.
彼はフランス語を学校で勉強したが、全然身につかなかった。
「ジーニアス英和辞典」

やはり learn は「結果」に重点がある。

一方、

[語法] study English には「身につける」という含みはない。

さらに、study の項の「類語比較」。

[study と learn]
study はある学科・学問のために努力して「勉強する」「研究する」という意味で、その結果身についたかどうかは問題にしない。
learn はある知識や技術を「覚える」「習得する」という結果に重点がある。

さらにさらに、『カレッジライトハウス英和辞典』の解説。

learn は知識・技術を学んで身につける、あるいは覚えるという意味であるのに対して、study は読書・考察などをすること、あるいは学校の学科目として勉強することを意味し、結果が身についたかどうかは問題にしない。

くどいですが、続き。

日本語の「習う」は両方の語で表現できることも多いが、いずれを用いるのかで多少意味合いの相違がある。

We study English at shool.
学校で英語を習っている(英語の授業を受けている)。

We learn English at school.
学校で英語を習っている(授業を受ける結果として英語を覚える)。

I studied five English sentences.
英文を5つ勉強した(結果は不明)。
I learned five new words.
新語を5つ覚えた。

くどくて申し訳ありません。
研究社『新英和大辞典』の learn の[日英比較]。

[日英比較]
日本語では「習う」という表現を用いるが、英語の learn は、「習っている結果として、何かを身につける、覚える」意であるのに対してk、study は、単に「習っている」意しか含まれず、習った結果身についたか つかなかったかは問題にされない。

しかし。

あくまで、study は「結果は不明、問題にされない」だけ。

ある人が、

I'm studying English.

と言ったのを聞けば、「英語を身につけようとしているんだな」と受け取るはず。

I'm studying Japanese.

と聞けば、「ある程度、日本語をわかるのかな」、と思うはず。

ですから、「I'm studying English.」は、

I'm learning English.

と、それほど変わらないと思う。

ただ、

I'm studying English, but I can't learn it.

は不自然に感じませんが(まるで自分のことを言っている感じがする・・・)、

I'm learning English, but I can't learn it.

には違和感あり。

make efforts なかりせば・・・

さて。

先ほどの『ジーニアス英和辞典』の例文。

He studied French at school, but he never did learn it.
彼はフランス語を学校で勉強したが、全然身につかなかった。

study と learn を逆にしてみる。

He learned French at school, but he never did study it.
彼はフランス語を学校で身につけたが、全然勉強しなかった。

おかしな文になる。
あるいは、最近よく聞く、私は学生時代に英語を勉強しなかったけど、英語の達人だよ、なのか?

それはともかく、study と learn の関係。

study (= make efforts to learn)
 →
learn (= gain knowledge of・・・)

make efforts なかりせば、learn ならず。

チンパンジーの生態、study と learn

study には、「研究する・よく調べる」という意味もあります。

learn も、「知る・聞く」という意味が。

Goodall was studying the behavior of chimpanzees in the wild.
グードルは野生のチンパンジーの生態を研究(調査)している。
― 「Longman」

この英文で learn を使ったら?

あくまで個人的な意見。

「野生のチンパンジーの生態」を "身につける"

ではないのは当然ですが、"学問として学んでいる" という感じ。

study は、

make efforts to learn

ですから、「実地調査をしている」。

learn は、

gain knowledge of ・・・

ですので、「調査結果があり、それを学んでいる」という感じになるような気がします。

どうでしょう?

もうひとつ。

We studied the trafic conditions before we went driving.
私たちはドライブに出かける前に交通事情をよく調べた。
― 「ヴィスタ英和辞典」

study、下調べをした、という感じがします。
どう下調べをしたのかは、知らねども。

learn にすると、単に「交通事情を知った(聞いた)」となる。

make efforts to learn.

の「make efforts」がなくなるので、渋滞情報付きのカーナビ(car navigation system)でサクッと調べた感じ。

余談ですが。

前に使っていたカーナビ、性能が良くないのか、

2キロ先、渋滞です。

と言われたこと、多々あり。

言われる度に、

おい! もっと早く言えよ!

と、毎回叫んでいました。

「習う」の learn

「習い事」の場合、learn が普通。

learn the piano (ピアノを習っている)
learn painting (絵画を習っている)

意味をはっきりさせたいなら、

learn how to play the piano
learn how to paint

と、how to を入れる(辞書によると)。

そういえば昔、

I studied the piano when child.

という言葉をネイティヴから聞いた経験あり。

ピアノ学(?)を研究したのかな?でも子供時代に・・・と疑問に思ったので、聞いたら普通に「ピアノを習っていた」ということでした。

モノにならなかったから study を使ったのかどうか、今となっては謎。

英語を勉強しています、何て言えばいい?

(1) I'm studying English. (I study English.)

(2) I'm learning English. (I learn English.)

(3) I'm trying to learn English.

基本、どの表現でもいいと思います。

あえて選べば、(2)でしょうか。

(1)は「覚えたかはともかく、勉強はしています」のニュアンスがあるようなので。

(3)は「学び始めたばかり、もしくは苦戦中」な感じ。

ただ、英作文では(1)かなぁ・・・。

無難ですし。

最後に、『カレッジライトハウス英和辞典』の例文。

We learn from history that we do not learn from histry.
我々が歴史から学ぶのは「我々は歴史から学んでいない」ということだ。

ヘーゲルの言葉ですね。

ビスマルクは「愚者は経験から学ぶ。余は歴史から学ぶ」と言った。

英訳すればこんな感じ?

The fool learn from experiences, I learn from history.

英語を勉強中ですが、願わくば、

I learn by studying Englihsh that I wouldn't be able to learn English.

と、ならねば良いが。

コメント

from Junpei

learnとstudy 日本語を教えているときにちょっとややこしくて困ります。
smartとcleverも同じような感じで、どっちがどっちかわからなくなって、時にnativeに訂正されます。

たぶんこういう言葉の持つ意味の違い
ちょっとした違いだけど明らかに二つは違う。
中学、高校のreaderの一貫でさらっと勉強しただけでは一生身につきませんよね。
果たして、私の中高の英語の先生はこういう違いをしっかりわかって教えていたのか、今となっては謎ですが、21世紀の現場はどうなのでしょうかね?

from まさんた

Junpei さん、こんにちは。

smart, clever, wise, sharp, intelligent, bright, brilliant, shrewd ・・・

類義語は難しいですね、ニュアンスが。
たとえば、場面にもよりますが、小学生に向かって、「You are wise.」と言うのは滑稽でしょう。

21世紀の現場は分かりませんが、細かなニュアンスを知っている(調べる)先生もいれば、気にしない先生もいるでしょう。

ただ、1時間(正確には50分)に3~4ページ進めなくてはならない授業では、細かいことを教えるのは、とうてい無理。

知り合いにネイティヴ、しかも日本の英語教育を知っている人がいれば別ですが、ほとんどの生徒は「日本語に囲まれながら」英語を勉強する。

先月(2010年8月)まで英語を数名に教えてみて分かったこと。
生徒は、辞書で調べて目的の「訳語」を見つけたら、すぐパタンと辞書を閉じる。

各人、違う辞書を持っているのだから、「閉じないで、見比べてみよう」とさんざん言いました。

その結果、1時間かけて、1つの英文の和訳を決める、ということもありました。

それが良かったのかどうかは分かりません。

僕としては、「自分で調べて、英文の意味が分かった」という経験が重要だと思うので、そうしたのですが。

ただ、それは僕が学校の先生や、塾の先生ではないから出来たこと、だと思います。

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