2010年6月 9日 Posted by まさんた
"『英文読解講座』の覚え書き"、の覚え書き
『英文読解講座』の新装復刊を期に、
『英文読解講座』、覚え書き
なるものを、これから何回か、書いてみようかと思っています。
まあ、小三の読書感想文レベルで。
なんだか最近、この参考書のことばかり書いている気がしますが・・・。
では、さっそく。
人はパンのみに・・・
どんなことを書いていくかと言うと・・・。
たとえば。
22ページのある英文と、その訳文。
とりあえず、訳文だけ読んでください。
Man, it is repeatedly said, does not live by bread alone. Indeed, when we look back over the pageant of what is usually called "history", the humble matter of bread hardly strikes the eyes at all.
人はパンだけで生きているわけではない とは繰り返し言われていることである。たしかに、通常『歴史』と呼ばれるものの華やかな行列を振り返って見ると、パンというつまらない問題が関心を引くことは殆ど全くない。
人はパンだけで生きているのではない。
少し、おごそかな?言葉で言えば、『人はパンのみに生くるにあらず』。
クリスチャンではなくても、聞いたことはあるでしょう。
誰もが知っている、世界で最も人口に膾炙(かいしゃ)している言葉のひとつ。
ところで。
この言葉、古代ギリシャ語(旧約聖書の原典)ではなんて書かれているか分かりませんが、英語の『欽定英訳聖書 1611年刊』ではこうなっています。
神の使いである悪魔(devil)が、(要約すれば)、
イエス、40日の断食後、「お腹すいた・・・」と思ったときに、悪魔にこう言われました。
石をパンに変えてみ~!
対するイエスの答え。
But he answered and said, It is written, Man shall not live by bread alone, but every word that proceedeth out of the mouth of God.
イエス、答えて曰く。
書かれているではないか。
「人はパンのみに生きるのではない。神の口から出る、1つ1つの言葉によって生きるのだ」
―「Matthew(マタイによる福音書)4 4」
まあ、聖書的解釈では、『信仰』の一語に尽きるでしょうが、今では意味が派生して、「(お金よりも)、生きがい・価値観の方が大切」といったニュアンスで使われているような気がします。
ちなみに。
よく芸能人が離婚すると、「価値観の違いが原因」とコメントしますが、結婚したときのコメントは、「価値観が同じ」だった率、3割8分9厘。
奇しくも、ランディー・バースが打ち立てた、日本プロ野球界の最高打率と同じですな。
※ ma-santa.com 『離婚コメントと、NPB 最高打率』製作委員会調べ。
それはともかく。
もう一度、訳文。
人はパンだけで生きているわけではない とは繰り返し言われていることである。たしかに、通常『歴史』と呼ばれるものの華やかな行列を振り返って見ると、パンというつまらない問題が関心を引くことは殆ど全くない。
さて。
気になるのは、簡単に「歴史」と書かずに、
通常『歴史』と呼ばれるものの華やかな行列
the pageant of what is usually called "history"
などと、仰々しい表現を使っていること。
こういう表現には、なにか裏がありそう。
余談ですが。
「殆ど全くない」
殆どないのか、全くないのか、どっち?
at all が付いていますが、訳文は「ほとんどない」でいいのでは?
それはともかく。
なぜ、聖書の有名な言葉を引用し、「歴史を振り返って見ると・・・ほとんどない」と続いているのか?
人はパンだけで生きているわけではない とは繰り返し言われていることである。たしかに、通常『歴史』と呼ばれるものの華やかな行列を振り返って見ると、パンというつまらない問題が関心を引くことは殆ど全くない。
これだけ読むと、この著者は「人はパンだけで生きているわけではない」を肯定しているかに思えます。
ですが。
まるで小三のマセた子どもが書きそうな、チンプ極まりないことを書く人間がいるでしょうか?
日本の政治家や文化人では、掃いても掃いても捨てきれないほどいるでしょうけど。
で、以下、個人的感想。
このあとに続く文で、「実生活でのパンの重要性」が書かれているような気がして。
なんとなく。
get [ earn ] one's bread (生活費を稼ぐ)という表現があるように、bread はまさに生活の糧。
Do not quarrel with your bread and butter.
生業を恥ずるなかれ。
なんてことわざもありますし。
孔子曰く、「衣食足りて礼節を知る」な感じ。
それなのに、歴史の表舞台では、パン(= 裏舞台での一般庶民の生活)について語られることはほとんどない。
そういう意味を込めて、
the pageant of what is usually called "history"
なる表現を使ったような気がします。
で。
そんなことを、となりの人に延々と語っていたら、
別にどうでもいい。
のひと言で片づけられました。
そりゃ、そうだ。
まあ、『英文読解講座』を読んで、別にどうでもいいことを書いていこうかと。
正確に言えば、「覚え書き」ではなくて、邪推ですけどね。

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