2009年8月22日
like it that の it は何?必要?
like は(基本)目的語に節を取れません。
× like that S V ・・・
ですから、like it that・・・とします。
I don't like it that you shout at me.
君が私に大声で叫ぶのがいやなんだ。
―「ジーニアス英和辞典」
語法的に like は目的語に節をとれないので、it をはさんでいる、だけなのでしょうか?
it は that以下を指すのか、それとも・・・
like だけでなく、love や dislike もそうですね。
it が入ります。
love it that [when, if]・・・
dislike it that [when, if]・・・
『現代英文法講義』安藤貞雄(著)の解説。
・・・it が目的語として使用されている次のような文では、it と the fact を交換しても知的意味は変わらない。
a. I don't like it that you were there.
b. I don't like the fact that you were there.
君がそこにいたのは気に入らない。
でもまだ、なぜ it が必要なのかはわからない。
そこで、中島文雄(著)『英語の構造』を開く。
I regret that I cannnot speak English.
という英文があります。
(変形)生成文法(※参照・拙記事-変形生成文法と中島文雄「英語の構造」によると、この英文の構造は、
I regret the fact of it + I cannot speak English
it は、I cannot speak English を指す。
I cannot speak English が、節となり、
that I cannot speak English
となる。
I regret the fact of it that I cannot speak English
it は、that節を指し、必要がなくなったので消去される。
I regret the fact of that I cannot speak English
it がなくなったので、it についていた of も消去。
I regret the fact that I cannot speak English
tha fact の内容は that節なので、消去。
I regret that I cannot speak English.
完成。
でも、like it の it は消去されない。
なぜ?
それは、この it は that節を指すのではなく、場面の it (Situation it)だから、だそうです。
その場面で問題になっているもの(what is in question)だから、だそうです。
よく、わからん・・・。
場面の it とは、たとえばドアをたたく音がするとき、
Who is it?―It's me.
というような問答がなされる、その it である。
ん・・・まだわからん・・・。
さきほどの例文で考えてみます。
I don't like it that you shout at me.
君が私に大声で叫ぶのがいやなんだ。
場面の it は、状況の it とも言います。
I like it here.
ここ、気に入ったよ。
とか言いますね。
なんかヒントありそう。
この文の it は、「いろいろなものを含めた、ここの状況(状態)」。
I don't like it that you shout at me.
君が私に大声で叫ぶのがいやなんだ。
you shout at me、な状況(状態・場面)が嫌い。
君が大声で叫ぶのは好きではない(叫ばないでくれ)。
なら、
I don't like you to shout at me.
I don't like you shouting at me.
大声で叫ぶのが嫌い、というのではなく、「大声で叫んでいる、その状態」が嫌い、と言いたい場合、it が必要なのか?
『英語の構造』の例文。
I just love it that you are moving in with us.
あなたが私たちのところへ引っ越してくるなんて、とってもうれしい。
これも、引っ越してきてもらいたい、のではなく、「引っ越してくる、という状況」が嬉しい。
なんとなく、わかってきた(?)
洋書のミステリーから引用。
殺人現場に花束を持ってきた Lydia。
犯人はまだ捕まっておらず、不安な気持ちでいる。
※ a county deputy 「保安官補」。
※ sport 「(見せびらかすように)身に付けている」
Lydia didn't like it that a county deputy, sporting a large pistol, seemed as nervous as she was.
大きなピストルを持っているくせに、保安官補がリディアと同じように不安がっているので、嫌な感じを覚えた。
―Jeffery Deaver 「The Empty Chair」
保安官補に不安がってもらいたくない、という気持ちを前提に、「それなのに保安官補は不安がっている」。
その状況に、Lydia は嫌な感じを覚えた。
疑問を持つか、そういうもの、で済ますか
like it that、自分の中では少し理解できました。
でもまだモヤモヤ。
今まで何度も like it that [when, if] の英文に出会いました。
「it、なんであるんだろ?」と不思議に思いましたが、「これも英語の慣用」で済ましてきました。
それで何の不自由もありませんでしたが、なぜ?と考えると・・・。
こんなことに。
考えすぎはよくないですかね。
そういえば。
take it (that)・・・
Rumor has it that・・・
see to it that・・・
などもありますね。
さて、調べるとするか・・・。


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