2009年8月29日
条件節の「If S will ~」について
時とか条件を表す副詞節の中では未来形は使わない
これは、名著中の名著、『山口英文法講義の実況中継』に出てくる言葉。
同じことを書いている文法書もたくさんあります。
でも、これ。
たとえれば、「日曜日は休日」という感じ。
普通はそうですが、日曜日に働いている人もたくさんいます。
同じように、「If S 動詞の現在形」ほどではありませんが、「If S will ~」もよく使われる表現です。
ズバッと解説
新津信治・里中哲彦(著)『たたかう英文法』。
副題は、誰も言わないからオレたちが言う!
でもこの本、絶版なので、不肖ながら、自分が言う!
いや、引用します。
If she will go. は正しい
里中 : <will>で思い出したのですが、If 節には<will>を使ってはならないと思っている人がたくさんいますね。
新津 : おるおる。以前、講義で If she will go, I'll go. とやったら、学生たちが「条件の If 節の中では<will>は使えないじゃありませんか」と言うんや。 If she goes, I'll go. が正しいんやないかと。これには軽く驚いた。受験参考書をいくつか見たら、「時、条件を表す副詞節の中では、未来時制は用いられず、現在時制を使う」だなんて書いてある。If she goes, I'll go. は、「彼女が行くのだったら、ボクも行く」で、もちろん正しい英語。If she will go, I'll go. は「彼女が行きたいと言っているのなら、ボクも行く」になる。これも正しい英語。
里中 : if 節で彼女の意思が表明されているんですね。厳密に言うと、If she will go, I'll go. は「彼女が喜んで行くと言っているのなら、ボクも行きたい」です。If she goes は、彼女の意思は考えていない。
新津 : If she will go, I'll go. を別の表現で言い換えれば、If she is willing to go, I am willing to go, too. なんやね。もひとつ、つけ加えさせてもろたら、人の意志やったらブレることなく、ハッキリと表現できるわけやから、If she will go はオーケーやけど、If it will rain tomorrrow. やと、<willl>は<it>の意志を表すとは説明しにくい。推測を表すことになる。そうやとすると、条件の形で示された前提自体が、ブレを生じうる不確かなもんになってしまう。それで、If it rains tomorrow. とは言わなアカンというわけや。
里中 : そういうことですね。
まさんた : そういうことなんですか。
次。「喜んで」以外に、「依頼」などの意味。
英文法書より。
条件節中に will や won't を用いると、主語の意志が示され、話し手や書き手の「依頼」、「約束」や「脅し」などを表すこともある。この will / won't は、言い換えれば、are willing to / aren't willing to のことを言っており、現在の状態を表していると受け止めたほうが正確である。
If you will go, I'll give you everything you need.
(もし行ってくださるのでしたら、必要なものは何でも差し上げます)
※ 依頼の場合は、If you would go, .... と仮定法にすれば、柔らかくてさらに丁寧になる。If you won't be quiet, I'll have to ask you to leave.
(どうしても静かにしないなら、退場してもらわなければなりません)
「依頼」といっても、根本は、やっぱり「意志」ですね。
「~してくれるなら」
「~してくれないなら」
文の最後に「if you will」を加える「依頼」はよく目にしますね 。
Wait here a moment if you will.
ここでちょっとお待ち下さい。
―「ジーニアス英和辞典」
もうちょっと丁寧に頼むなら、Would you like to wait here a moment? などとなるでしょうか。
If S will ~ のまとめ
(1)【意志】 喜んで~するなら。
(2)【依頼】 ~してくれるなら。
そのほかに、こういう使い方もあるそうです。
If it will make you happier (as a result), I'll stop smoking.
([私が禁煙したら結果として]君が喜ぶなら、禁煙しよう)He is not above telling a lie, if it will serve his purpose.
(彼は自分の目的にかなうとなれば、うそもつきかねない男だ)
―江川秦一郎「英文法解説」
この場合、it は帰結(主節)の一部を指していますね。
最初の文は、(stop smoking)、二番目の文は、(telling a lie)。
冠詞、前置詞に並んで、助動詞は難しい。


コメント
from Junpei642
お久しぶりです。
ifの使い方って難しいよね。
私は話しながらなのですごい適当だけど、
ifを使うときはちょっと緊張する。
でも誰も訂正してくれないし、やっぱり適当なままこれからも行きそうです。
でも未来のこととか、お願いとかwill使えばいいんだなあと漠然と理解できました。
ありがとうございました。
2009年8月30日 23:16
from まさんた
Junpei さん、お久しぶりです。
if S will, のルール。
一応知ってはいても、will なしで代用していました。
まあ、軽い会話で if はあまり使った記憶がないですけど。
この記事は三分の一ぐらいにカットしました。
調べれば調べるほど、いろんな使い方があって、読んだ人は逆に混乱するだろな、と。
書いている自分が混乱しましたから。
助動詞の will、本当に難しいですね。
よくわからなくても、なんとなく分かってしまう、のが原因かも。
今度、じっくり調べ直そうと思っています。
2009年8月31日 19:55