2009年1月 8日
come を使った英熟語その2
今回は、
- come along
- come around, come round
- come at
の3つを取り上げます。
come along
※ 基本動詞の重要性については、英語の基本動詞についてをご参照のこと。
※ come の基本概念については、come 英語の基本動詞にて。
さて、come along。
along の基本概念は難しいですが、あえて言うなら、「一定の方向に進む」。
直線を進むだけでなく、蛇行する川沿いを進んだり。
とにかく、「一定の方向に」。
come along の例文。
あれ?
何かがこちらの方向に向かってきたぞ?
A fox came along.
きつねが1匹ひょっこりと現れた.
―「カレッジライトハウス英和辞典」Jim came along when I was watering the flowers.
私が花に水をやっていると,ジムがひょっこり現れた.
―「ヴィクトリー・アンカー英和辞典」
図にすると、

比ゆ的な意味でも。
Take any job opportunity that comes along.
どんな仕事でもいいから、あったら機会を逃すな.
―「Longman」
「仕事の口が、ひょっこりと現れたら」という感じ。
次は、「いっしょに行く(来る)」。
We're going into town ― do you want to come along?
これから街に行くんだ。いっしょに来る?
―「Longman」
この英文はcome 英語の基本動詞で取り上げましたので、説明はそちらのほうで。
さて。
along の基本概念は「一定の方向に進む」でした。
それが、比ゆ的な意味で、「うまくいっている( = progress)」となります。
ただし、「目標に到達した」ではなく、「目標に向かっている」という、目標までの process に重点が置かれます。

Your English is coming along really well.
君は英語が本当にどんどん上手になってきてるね.
―「Longman」
この英文では、「カンペキな英語」という目標があり、まだそこまではいっていない。
でも目標に向かって進んでいる、ということで、「上手になってきている」です。
もうひとつ。
How are you coming along with your work [studies]?
仕事〔研究〕はうまくいっていますか.
―「新編 英和活用大辞典」
この英文も「目標に向かって順調に進んでいますか?」と、過程を聞いているわけです。
come around, come round
アメリカでは around, イギリスでは round が一般的なようです。
around は「ぐるっと」というニュアンスがありますから、「ちょっと来ない?、ぶらっと来る」のニュアンスが入ります。
She will come round in the evening.
彼女は晩に尋ねてくるでしょう.
―「新クラウン英語熟語辞典」Can I come around to your house this afternoon?
きょうの午後、きみの家へ行っていいかね.
―「ヴィスタ英和辞典」
come around は比ゆ的な意味でも使われます。
「考え」を「ぐるっと」させる、ということで、「考え・意見を変える」という意味に。

辞書の例文を使って、会話風にしてみました。
Mother never comes around to our way of thinking.
母はね,私たちの考え方に合わせる気は全然ないの.
―「ヴィスタ英和辞典」
そこで彼氏(旦那?)のひと言。
Don't worry ― she'll come round eventually.
心配すんなって。彼女は最後には考えを変えるさ.
―「Longman」
彼女は考えを変えるでしょうか?
そうなればいいが。
しかし...
I'm afraid Dad will never come around to our way of thinking.
パパは私たちの考えに決して賛成してくれないと思う。
―「カレッジライトハウス英和辞典」
パパもか!
それはともかく。
さきほどの例文。
Don't worry ― she'll come round eventually.
心配すんなって。彼女は最後には考えを変えるさ.
―「Longman」
これは、ただ単に「考えを変える」のではなく、「自分たちと同じに」という意味。
come ですからね。
余談として、こんな例文も。
I'll bring her around to the idea.
彼女にその考えをわからせよう.
―「ジーニアス英和辞典」
come at
前置詞 at は「攻撃性」のある動詞と結びつくと、at は「~ねらって」という意味を持ちます。
fire a pistol at person.
人に向かってピストルを放つ.throw a stone at a dog.
犬に石を投げる.
―研究社「新英和大辞典」
「カレッジライトハウス英和辞典」の解説より、
at はある目標まで届こうと努力するが,目的を達するとは限らないことを暗示する。またしばしば敵意の対象を示す。
さらに。
The boy threw the bone at the dog.
「男の子は犬を目がけて骨を投げつけた」の意.
当る当らないは別として,とにかく当てようと思って投げたもの.
さらにさらに。
The boy threw the bone to the dog.
「男の子は骨を犬に [犬の方に] 投げてやった」の意.
投げ与えるためで別に当てるつもりではない.
さらにさらにさらに。
次の例を比較:
The boy grabbed at the ball.
少年はボールをつかもうとした.The boy grabbed the ball.
少年はボールをつかんだ.He shouted at me.
彼は(怒って)私をどなりつけた.He shouted to me.
彼は私に(聞こえるように)大声で言った.
前置詞の有無、前置詞の違いで、意味がガラッと変わってしまうんですね。
前置詞は怖い。
そこで、怖い例文。
Suddenly, he came at me with a knife.
突然、男が私にナイフを持って襲いかかってきた.
―「Longman」Suddenly, the bull came at the bullfighter.
そのウシは,突然闘牛士におそいかかった.
―「ヴィスタ英和辞典」
come には「攻撃性」はないですが、at にある、「~をねらって」という意味で、逆に come に「襲いかかる」という意味が出るようです。
最後にもうひとつ。
She came at me with a rolling-pin.
―「Oxford Advanced Learner's Dictionary 5th」
rolling-pin とは、パンをこねたりする棒。
夫婦喧嘩?
ということで、最後にことわざでも。
意味は、ご察しのとおり。
When poverty comes in at the door, love flies out at the window.



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