2008年3月 8日
ジーニアス英和辞典1・2・3・4
やっと、ジーニアス英和辞典の第四版を買うことができました。
といっても、経済的な事情や、買おうとすると本屋さんに「お前には売らない」といわれて買えなかったわけではありません。念のため。
辞書は3年待つべし
自分は辞書は第3刷になってから買うことにしています。
英文学者の外山滋比古さんが、
辞書は出たらすぐ買うべきではない。初刷りには、誤植などがあるから。何刷かされれば、誤植などはきれいになくなる。
というようなことをおっしゃっていたから(※どの本だか現在調査中)。
『ジーニアス英和辞典』第二版の「まえがき」にもこう書いてあります。
初版を出したのは6年前,1987年秋であった。
(略)
この間、利用者の方々からご指摘・ご教示を受けた。これによって,毎年の増刷ごとに若干の修正を施し,改善を加えてきた。
本屋に行くごとに、「まだ第3刷にならないか」とチェックしていましたが、先日やっと 3刷 という文字を見つけました。
平積みにされていたので、二冊どかし、上から三番目の『G4』を手に。
うれしさを悟られないよう、口を真一文字にしてレジに向かう。
レジはだいぶ込み合っている。
他の人たちに少しでも迷惑がかからぬよう、前もってお金を財布から取り出す。
「ジーニアス英和辞典 第四版」、定価3,300円也。
3,300円を握りしめ、じっと自分の番を待つ。
ついに自分の番。
そっと、ジーニアスを店員さんに差し出す。
3,465円になりま~す♪
なぬっ!?
え? 3,300円じゃないの!?
自分の見まちがい?
と、財布に小銭はあったが、あせって千円札を取り出す。
計4,000円を店員さんに。
535円のお返しで~す♪
お釣りと袋に入った「ジーニアス英和辞典 第四版」を受け取る。
本屋から出て、そっと袋を開け、値段を確かめる。
定価 3,300円 +税
・・・
辞書は内税方式じゃないのかーーーーーーー!
と怒りと、切なさと、ほんのりした懐かしさに感じ入る。
というか、家に帰って調べたら、本はいまだに外税方式なんですね、全部。
知らなかった...。
まあ、そんなこんなな、『ジーニアス英和辞典 第四版』購入劇でした。
ジーニアス英和辞典の歴史と変化
まずは、出版された年。
| ジーニアス英和辞典 第一版 | 1988年4月1日 |
| ジーニアス英和辞典 改訂版(第二版) | 1994年4月1日 |
| ジーニアス英和辞典 第三版 | 2001年11月25日 |
| ジーニアス英和辞典 第四版 | 2006年12月20日 |
自分がジーニアスを使い始めたのは第二版からですが、辞書好きがたたって、たまたま第一版の売れ残りを本屋で見つけ購入。
だから第一版はきれいなまま。
こう見ると、第二版が一番ヨレヨレです。
第三版がきれいなのは、『ジーニアス英和大辞典』を主に使用していたから。
英語の勉強をあまりしなくなった、からでは決してありません...
挿絵にみるジーニアス英和辞典の変化
第四版になって、ジーニアス英和辞典も見た目がやさしくなりました。
たとえば、あの・・・なんていうんっけ?
これ。
第二版と第三版は、↓こんな感じでした。
ちなみに、第一版にはこんなものはついていませんでした。
挿絵にも大きな変化が。
scooter
たとえば、scooter 「(ハンドル付き子供用)スクーター《片足を乗せ他の足でけって走る》」の絵(第三版まで)。
なんとなく、グリコっていうか...戦後の高度経済成長期の子供、な雰囲気が。
第四版になって、こう変わりました。
外国のお子さんになりました。
余談ですが、この子たちは左利き?
右利きなら、右足で地面をけるような気がしますが・・・
どうでしょう?
どうでもいいか。
rub the back of one's neck
次はいらだっているときのしぐさ(第三版まで)。
右腕に時計をしている。
それはともかく。
第四版ではこうなりました。
ネクタイは同じくストライプ柄。
akimbo
次は akimbo。
《◆女性の「なによ」といった気持ちを表すときに多い》
第四版になり、こうなりました。
なんか、あまり「なによ」っていない表情になった気が...。
turnstile
次は turnstile。
どんなものかは、絵で。
これが第四版(G4)になると、
お美しい歩き方...
それに、仕事もできるわよ、って感じ。
body
続いて body の図を並べて。※諸事情により、肩から上のみ。
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ちがいを見つけてみてください。
最後に、第四版になって突然出てきた図、head。
顔にたくさんの針が刺さっているわけではありません。念のため。
線が指している部分、ぜんぶ英語で言えるでしょうか?
ところで。
口紅をぬっているように見えるので女性でしょうが、ハリウッド女優にこんな人がいた気がする。誰だっけ?
神話などの絵の復活を希望
『ジーニアス英和辞典 第四版』の挿絵はかなり見やすくなりました。
ただ、残念なことに、ギリシャ神話の怪物などの絵がなくなってしまいました。
たとえば、Minotaur。
〔ギ神〕 [the ~] ミーノータウロス《人身牛頭の怪物》.
-「ジーニアス 第一版」
そして、実に味のある Minotaur の絵が載っていました。
ミノタウロスはギリシャ神話では荒くれ者の典型ですが、この絵はなんとも...。
どことなく、哀愁ただようミノタウロス君です。
『ジーニアス英和辞典 第二版』までは神話の登場人物の絵がたくさん載っていました。第三版ではすっかりなくなってしまい、第四版に期待していましたが、やはり再掲載されず。
少し残念。
辞書も時代の鏡
『ジーニアス英和辞典』第一版から第四版までを見比べてみると、時代の移り変わりを感じます。
たとえば、IT業界。
第三版(2001年)になって、ポータルサイトの Yahoo が掲載されました。
yahoo 間 やった,ヤッホー《◆喜びや興奮を表す》 ―名 [Y~!] 《商標》ヤフー《代表的なインターネット検索サイトの1つ》.
Yahoo については、第四版もまったく同じ記述。
しかし、Google は一つの見出し語として掲載されています。
Google 名 《商標》グーグル《インターネット検索エンジン》.―動 [or g~] (...を)(特に Google などの検索エンジンで)検索する || Why don't you ~ the term? その言葉をグーグルで検索してみてはどうですか.
もちろん、blog や blogger も載っています。
それに、M & A (mergers and acquisitions)も見出し語として登場。
いや・・明治も遠くになりにけり・・・
びみょ~な変更も
第四版になり、訳語や例文もだいぶ変わりました。
書いていくとキリがなりので、自分が「なぜ?」と思った例文と訳文をひとつ。
"That must be a dog" "It needn't be ― it could be a fox."
【第三版】の訳。
「あれは犬にちがいないよ」 「いや,そうとも限らないよ―キツネかもね」.【第四版】の訳。
「あれは犬にちがいありませんね」 「いや,そうとも限りませんよ ― キツネかもしれません」.
なぜか第四版だと丁寧語になっている。
「~する必要はない」の意味とはちがう need not ~ 「必ずしも~ではない」は、すこし格式ばった表現なので、訳文を丁寧語に変えたのかも。
辞書は楽し
現在の英語の勉強法、というか洋書の読み方は、
辞書は引かずに、多読する。
ことが世間、というかブログ界では絶対的多数を占めている感じがします。
洋書に限らず、小説は楽しむのものですから、それが正しい読み方だと自分も思います。
でも「洋書の多読党」の方でも、たまに辞書と遊んでみると、面白い発見があるかもしれませんよ。
自分の場合、辞書は調べるものでもあり、読んで楽しむものでもあり。
ここ数日、『ジーニアス英和辞典 第四版』を読んでました。
辞書を読んだ『読書感想文』として書きたいことはたくさんありますが、長くなったのでここらへんで。
みなさんも、たまには辞書と遊んでみてください。
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