ジーニアス英和辞典1・2・3・4

やっと、ジーニアス英和辞典の第四版を買うことができました。

といっても、経済的な事情や、買おうとすると本屋さんに「お前には売らない」といわれて買えなかったわけではありません。念のため。

歴代のジーニアス英和辞典

辞書は3年待つべし

自分は辞書は第3刷になってから買うことにしています。

英文学者の外山滋比古さんが、

辞書は出たらすぐ買うべきではない。初刷りには、誤植などがあるから。何刷かされれば、誤植などはきれいになくなる。

というようなことをおっしゃっていたから(※どの本だか現在調査中)。

『ジーニアス英和辞典』第二版の「まえがき」にもこう書いてあります。

初版を出したのは6年前,1987年秋であった。
(略)
この間、利用者の方々からご指摘・ご教示を受けた。これによって,毎年の増刷ごとに若干の修正を施し,改善を加えてきた。

本屋に行くごとに、「まだ第3刷にならないか」とチェックしていましたが、先日やっと 3刷 という文字を見つけました。

平積みにされていたので、二冊どかし、上から三番目の『G4』を手に。

うれしさを悟られないよう、口を真一文字にしてレジに向かう。

レジはだいぶ込み合っている。

他の人たちに少しでも迷惑がかからぬよう、前もってお金を財布から取り出す。

「ジーニアス英和辞典 第四版」、定価3,300円也。

3,300円を握りしめ、じっと自分の番を待つ。

ついに自分の番。

そっと、ジーニアスを店員さんに差し出す。

3,465円になりま~す♪

なぬっ!?

え? 3,300円じゃないの!?

自分の見まちがい?

と、財布に小銭はあったが、あせって千円札を取り出す。

計4,000円を店員さんに。

535円のお返しで~す♪

お釣りと袋に入った「ジーニアス英和辞典 第四版」を受け取る。

本屋から出て、そっと袋を開け、値段を確かめる。

定価 3,300円 +税

・・・

辞書は内税方式じゃないのかーーーーーーー!

と怒りと、切なさと、ほんのりした懐かしさに感じ入る。

というか、家に帰って調べたら、本はいまだに外税方式なんですね、全部。

知らなかった...。

まあ、そんなこんなな、『ジーニアス英和辞典 第四版』購入劇でした。

ジーニアス英和辞典の歴史と変化

まずは、出版された年。

ジーニアス英和辞典 第一版 1988年4月1日
ジーニアス英和辞典 改訂版(第二版) 1994年4月1日
ジーニアス英和辞典 第三版 2001年11月25日
ジーニアス英和辞典 第四版 2006年12月20日

自分がジーニアスを使い始めたのは第二版からですが、辞書好きがたたって、たまたま第一版の売れ残りを本屋で見つけ購入。

だから第一版はきれいなまま。

歴代のジーニアス英和辞典

こう見ると、第二版が一番ヨレヨレです。

第三版がきれいなのは、『ジーニアス英和辞典』を主に使用していたから。

英語の勉強をあまりしなくなった、からでは決してありません...

挿絵にみるジーニアス英和辞典の変化

第四版になって、ジーニアス英和辞典も見た目がやさしくなりました。

たとえば、あの・・・なんていうんっけ?

これ。

なんだっけ?

第二版と第三版は、↓こんな感じでした。

なんだっけ...

ちなみに、第一版にはこんなものはついていませんでした。

挿絵にも大きな変化が。

scooter

たとえば、scooter 「(ハンドル付き子供用)スクーター《片足を乗せ他の足でけって走る》」の絵(第三版まで)。

scooter

なんとなく、グリコっていうか...戦後の高度経済成長期の子供、な雰囲気が。

第四版になって、こう変わりました。

scooter

外国のお子さんになりました。

余談ですが、この子たちは左利き?

右利きなら、右足で地面をけるような気がしますが・・・

どうでしょう?

どうでもいいか。

rub the back of one's neck

次はいらだっているときのしぐさ(第三版まで)。

rub the back of one's neck

右腕に時計をしている。

それはともかく。

第四版ではこうなりました。

rub the back of one's neck

ネクタイは同じくストライプ柄。

akimbo

次は akimbo

《◆女性の「なによ」といった気持ちを表すときに多い》

なによ!

第四版になり、こうなりました。

なによ!

なんか、あまり「なによ」っていない表情になった気が...。

turnstile

次は turnstile

どんなものかは、絵で。

周り木戸

これが第四版(G4)になると、

周り木戸

お美しい歩き方...

それに、仕事もできるわよ、って感じ。

body

続いて body の図を並べて。※諸事情により、肩から上のみ。

body 第三版 body 第四版

ちがいを見つけてみてください。

最後に、第四版になって突然出てきた図、head

head 第四版

顔にたくさんの針が刺さっているわけではありません。念のため。

線が指している部分、ぜんぶ英語で言えるでしょうか?

ところで。

口紅をぬっているように見えるので女性でしょうが、ハリウッド女優にこんな人がいた気がする。誰だっけ?

神話などの絵の復活を希望

『ジーニアス英和辞典 第四版』の挿絵はかなり見やすくなりました。

ただ、残念なことに、ギリシャ神話の怪物などの絵がなくなってしまいました。

たとえば、Minotaur

〔ギ神〕 [the ~] ミーノータウロス《人身牛頭の怪物》.
-「ジーニアス 第一版」

そして、実に味のある Minotaur の絵が載っていました。

ミノタウロス

ミノタウロスはギリシャ神話では荒くれ者の典型ですが、この絵はなんとも...。

どことなく、哀愁ただようミノタウロス君です。

『ジーニアス英和辞典 第二版』までは神話の登場人物の絵がたくさん載っていました。第三版ではすっかりなくなってしまい、第四版に期待していましたが、やはり再掲載されず。

少し残念。

辞書も時代の鏡

『ジーニアス英和辞典』第一版から第四版までを見比べてみると、時代の移り変わりを感じます。

たとえば、IT業界。

第三版(2001年)になって、ポータルサイトの Yahoo が掲載されました。

yahoo やった,ヤッホー《◆喜びや興奮を表す》 ― [Y~!] 《商標》ヤフー《代表的なインターネット検索サイトの1つ》.

Yahoo については、第四版もまったく同じ記述。

しかし、Google は一つの見出し語として掲載されています。

Google 《商標》グーグル《インターネット検索エンジン》.― [or g~] (...を)(特に Google などの検索エンジンで)検索する || Why don't you ~ the term? その言葉をグーグルで検索してみてはどうですか.

もちろん、blogblogger も載っています。

それに、M & A (mergers and acquisitions)も見出し語として登場。

いや・・明治も遠くになりにけり・・・

びみょ~な変更も

第四版になり、訳語や例文もだいぶ変わりました。

書いていくとキリがなりので、自分が「なぜ?」と思った例文と訳文をひとつ。

"That must be a dog" "It needn't be ― it could be a fox."

【第三版】の訳。
「あれは犬にちがいないよ」 「いや,そうとも限らないよ―キツネかもね」.

【第四版】の訳。
「あれは犬にちがいありませんね」 「いや,そうとも限りませんよ ― キツネかもしれません」.

なぜか第四版だと丁寧語になっている。

「~する必要はない」の意味とはちがう need not ~ 「必ずしも~ではない」は、すこし格式ばった表現なので、訳文を丁寧語に変えたのかも。

辞書は楽し

現在の英語の勉強法、というか洋書の読み方は、

辞書は引かずに、多読する。

ことが世間、というかブログ界では絶対的多数を占めている感じがします。

洋書に限らず、小説は楽しむのものですから、それが正しい読み方だと自分も思います。

でも「洋書の多読党」の方でも、たまに辞書と遊んでみると、面白い発見があるかもしれませんよ。

自分の場合、辞書は調べるものでもあり、読んで楽しむものでもあり。

ここ数日、『ジーニアス英和辞典 第四版』を読んでました。

辞書を読んだ『読書感想文』として書きたいことはたくさんありますが、長くなったのでここらへんで。

みなさんも、たまには辞書と遊んでみてください。

大修館書店
小西 友七・南出 康世(編集)

ジーニアス英和辞典

コメント

※コメントは管理者の承認後に表示されます。

※必須 (お名前がないと、スパム判定するようになっております)
(※通常、不要です)

この記事に言及する

trackbackURL:

この記事に言及してくださる方は、下のタグにて。
タイトル文字は、ご自由に変えてください。

カテゴリー " 英語 " の最新記事

▲ページトップへ戻る