七夕

今回は、洋書にまったく関係ない話を。
(というか、最近、洋書に関係ないことばっかりですが…)

何はともあれ、七夕の日にちなみ、七夕の話。

七夕の神話

七夕というと例の話。

天帝の娘、織姫(織女)が牛飼いの彦星に恋をし、二人はめでたく結婚。

が、よっぽど相性が良かったのか。
夫婦仲むつまじすぎて、織姫は機(はた)を織るのを怠け、彦星は牛を追うのをサボる。

怒った天帝。二人を天の川の両岸に引き離す。

その後、いろいろあって、年に一度、二人は七月七日に逢うことが許された、云々。

仕事をサボったことを置いとけば、とってもいい話。

それで、今でも七夕の伝統行事は日本全国で行われています。

が、この話はもともとは中国の伝説。

それが七世紀の後半、日本に伝わり、日本にもともとあった、タナバタの信仰と融合?しました。

日本のタナバタ

国語辞典で「たなばた」を引くと、「七夕」と「棚機」の二つの漢字が表記されています。

日本にもともとあった「タナバタ」は、「棚機」。

「棚機」とは、「棚機つ女(タナバタツメ)」の略。

「棚機つ女」とは、要するに、機(はた)を織る女の人。

棚、は「木」と「朋」の合成語。つまり、木を並べたもの。

機(はた)は、「木」と「幾」の合成語。

は、 という字が二つあるのを見ればわかる通り、糸で紡ぐもの、つまり、「はたおり」。

「棚機つ女(タナバタツメ」の「つ」は、上代語の格助詞。
今でいう、「~の」。

同じように、「天(あま)神」は、天神。

よって、「棚機つ女(タナバタツメ」とは、棚機の女。

簡単にいうと、はたおりする女の人。

「棚機つ女」が略されて、「棚機(たなばた)」になったそうです。

略されても意味は同じ、はた織りする女の人。

「棚機(タナバタ)」について、小学館「古語例解辞典」にこのような解説がありました。

本来は織機の意であろうが、その用例はない。「たな」は水辺に渡した棚で、そこで機(はた)を織って神を迎えた日本の古い習慣があったという。

このような習慣があった日本に、中国から例の神話が入ってきた。

で、七月七日にちなみ、漢字を「七夕」と変え(当て字にし)、今に至る。

棚機つ女の、悲しき物語。

棚機つ女、やはり神聖な女性であったようです。

「古事記」では、かの天照大御神(アマテラスオオミカミ)と夢の競演。

登場するのは、有名な「天(あま)の石屋戸(いわやど)」の場面。

天照大御神忌服屋(いみはたや)に座(いま)して、神御衣(かむみそ)織らしめたまひし時、その服屋(はたや)の頂(むね)を穿(うか)ち、天の斑馬(ふちむま)を逆剥(さかは)ぎに剥ぎて堕(おと)し入るる時、天の服織女(はたおりめ)見驚きて、梭(ひ)に陰上(ほと)を衝(つ)きて死にき。

天照大御神が神聖な機屋(はたや)においでなさって、神に献(たてまつ)る神衣を機織女(はたおりめ)に織らせておられたとき、スサノオノ命はその機屋の棟(むね)に穴をあけ、まだら毛の馬の皮を逆さに剥ぎ取って、穴から落とし入れたとき、機織女(はたおりめ)はこれを見て驚き、梭(ひ)で陰部を突いて死んでしまった。

※古文、現代訳とも、次田真幸(全訳注)「古事記」より。

皮をひんむかれた血まみれの馬が天井からドスン!

機織女、そりゃー驚いたことでしょう。

でも梭(ひ ※糸を紡ぐときに使う、木製の大きな道具)にホトを衝かれて「死にき」。

ん…なんとも。

犯人は、天照大御神の弟にして、日本の歴史上最強の乱暴者、須佐之男命(スサノオノミコト)。

この場面の前に、姉君と賭けをします。そして、勝った勝ったと、

天照大御神の耕作する田の畔(あぜ)を壊し、田に水を引く溝を埋め、また大御神が新嘗祭(にいなめまつり)の新穀を召し上がる神殿に、糞(くそ)をひり散らかして穢(けが)した。

それでも弟君をかばう姉君の大御神。

が、上記、機織女のことで、さすがの大御神も恐怖を感じ、天の岩屋戸にお入りになられ、戸を閉めてしまう。

天照大御神は太陽を司る女神。

大御神がお隠れになられ、この世は真っ暗闇。

さあ、大変!と八百万の神々が大集合。

神々が知恵を絞って出した解決法は…

詳しく書くのはヤメときます。

ちょっとだけ書くと、キーワードは、やはり、「ホト」。

神話の面白さ

「古事記」をはじめとした、日本神話は実に面白いです。

「神話」だ、ということで学校では教えませんし、大人になっても読まれることは少ないでしょう。

ですが…

やばい、このままだと七夕の日が終わっちゃいそう。

明日にでも追記をします。(しないかも。※追記しませんでした。

予定では、

日本創世から、二柱の神、神七世を経て、イザナギ・イザナミの時代、そして神武天皇の東征まで。

ということで、中途半端な「七夕」の話、でした。

※追記ではないが、追記

記事をアップしたあと、「七夕」で探索したら、だいたい次のような話を載せているブログやHPがたくさんありました。

神の一夜妻となるため、水辺で神の衣を織り、機屋で神の降臨を待つ棚機津女という巫女の伝説が「古事記」に記されている。

「古事記」を何度か読みましたが、こういう伝説が書かれた場面は見たことありません。

自分の記憶では、機織女が登場するのは、今回書いた場面のみ。

自分の見落としでしょうか?

ん…

いろいろ調べたところ、Wikipedia に上に書いた「神の一夜妻となるため…」の話が書いてありました。

日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説は『古事記』に記されており、村の災厄を除いてもらうため、水辺で神の衣を織り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つ棚機津女という巫女の伝説である。「たなばた」の語源はこの巫女に因む。
-Wikipedia

ん…

「古事記」にそういう記述があるのを知っている方がいたら、ぜひ教えてください。

粗品(※感謝の気持ち)を差し上げたいと思います。

自分で調べるのを面倒くさがる管理人の、追記ではない追記、でした。

▲ページトップコメント (0)トラックバック (0)

この記事に言及してくださる方は、下のタグにて。
タイトル文字は、ご自由に変えてください。

カテゴリ“ひとりごと”の最新記事5件

comments

コメント入力フォーム
(※通常、不要です)

(※HTMLタグは使用できません)

trackbacks

trackbackURL:

▲ページトップへ戻る