James and the Giant Peach

by Roald Dahl

子供向けの洋書ですが、Roald Dahl (ロアルド・ダール)の本は大人が読んでも面白い。

この物語の主人公は James Henry Trotter という少年。

James が四歳のとき、

Then, on day, James's mother and father went to London to do some shopping, and there a terrible thing happened.

おそろしい事件とは・・・

Both of them suddenly got eaten up ( in full daylight, mind you, and on a crowed street ) by an enormous angry rhinoceros which had escaped from the London Zoo.

人通りのはげしい真昼間、ロンドン動物園から逃げ出したサイに、

got eaten up

かわいそうな James。

お決まりですが、その後、意地悪な二人のオバにあずけられ...

そして、あれこれあって(Giant な Peach が庭に実り)、James は虫たちに出会う。

メンバー紹介。

Centipede ムカデさん。
Earthworm ミミズさん。
Old-Green-Grasshopper 老キリギリスさん。
Glow-Worm ツチボタルさん。
Miss Spider 未亡人?のクモさん。
Ladybird テントウ虫さん。
Silkworm カイコさん。

James と七匹の虫たちは Giant Peach に乗っていざ、旅に出発。

その後の物語は、ご想像の通り。

ところで、テントウ虫、なぜ ladybird なのでしょう?

lady にも bird にも見えないぞ?

と、例によって語源辞典を見る。

「害虫を食べて Our Lady に仕える」の意から。

Lady というと、今では日本語にもなっている意味で使われることが多いですが、もともとは「女主人」という意味だったらしい。

lady の原義は loaf-kneader、つまり、パンをこねる人。

「女主人」の男版?は、lord 「支配者,主人」。

lord の原義は、loaf-guardian、パンを守る人。

一番大切な、「食」を守ったり、仕切ったりする人がエライ人だったのは、なんとなくわかる気がします。

ちなみに、この小説の中でも、Ladybird は自分が農業の役に立っていることを自慢します。

※次の英文で、they というのは farmers のこと。

'They are very pleased when they have lots of Ladybirds in their fields.'
'But why?' James asked.
'Because we gobble up all the nasty little insects that are gobbling up all the farmaer's crops.

¶gobble がつがつ食べる,食べつくす。

the nasty little insects はアブラ虫のことでしょう。

女主人( lady )の役に立っているから、ladybird。

なんとなく、納得。

なぜ bird なのか、という謎は残りますが。

ちなみにテントウ虫、ladybug ともいうそうです。

bug、もろ「虫」。

この ladybird という言葉は1700年頃から使われ始めたようです。

・・・ん?

じゃあ、その前はテントウ虫を何と呼んでいたんだ?

ん・・・謎。

余談ですが、この物語の Ladybird は、自分のことを、

a Nine-spotted Ladybird

といっています。

そして、

I am very lucky. It is a fine thing to be.

と、九つ星であることに誇りをもっています。

さらに、Five-spotted や Two-spotted なテントウ虫を、

less fortunate

だと見下げています。

テントウムシ界にも差別があるのか?

は、ともかく、日本ではテントウ虫というと、星(というか斑点)の数は7か、2、が定番。

星(というか斑点)の数が9や5のテントウムシに名前があるのでしょうか?キュウボシテントウ虫?、イツツボシテントウ虫?

聞いたことないぞ?

で、盛口満(著)「ぼくらの昆虫記」を見る。
(というかこの本をすでに読んでおり「テントウムシの不思議」について書きたくて、物語のレビューそっちのけで ladybird をとりあげているのですが、それは、ともかく)

読んでみたらビックリ(というほどではないが)。

フタボシ(フタホシ?)テントウ虫。
あの、黒地に赤の星(というか斑点 ※くどい)が二つあるテントウ虫。

いわゆる、フタホシテントウ虫

二つ星(というか斑点 ※くどすぎ)のテントウ虫は、

ナミテントウ

という名前で、フタボシ(フタホシ?)という名前はないそうです。

それは、ナミテントウは星(というか...ヤメます...)の数が2や4や6や12など種類が豊富で、両親の星の数によって、生まれた子供の星の数が決まる、からだそうです。

黒地に赤い四つの紋様(いわゆる星)があるナミテントウや、赤(オレンジ)地にたくさんの黒い紋様があるナミテントウなど、種類がたくさんあるようです。

ナミテントウ

ところで、ナミテントウの「ナミ」ってなに?

調べてもわからなかったので、推測。

やっぱり、(=並)か?

「立」という字が二つ並んだ漢字で、意味は「並ぶ」。

ナミテントウの代表、いわゆる「フタボシ(フタホシ?)テントウ」を見て、の字をつけたのかも。

推測ですが。

ちなみに、このナミテントウ、越冬するそうです。

何年生きるんだろ?

ん・・・謎。

一方、ナナホシテントウは正式名称らしい。

赤(オレンジ?)に黒の斑点、じゃなくて星が7個のテントウ虫。

ナナホシテントウ虫

「James and the Giant Peach」の Ladybird は斑点が9個。

このペーパーバックはカラーではないですが、イラスト入りなので、推測するに赤地に9個の黒い斑点、紋様、星、じゃなくspot。

テントウ虫は、ナミ、ナナホシ、以外にもたくさんあるようなので、われらが Ladybird さんが何テントウなのかは、不明。

テントウ虫の世界も複雑で面白い。

面白いといえば、ゴキブリの世界も面白い。

が、みなさん聞きたくないでしょうし、自分もゴキちゃんの絵を描くのは、ちょっと抵抗あり。

ヤメときます。

以上、テントウ虫の話、じゃなく「James and the Giant Peach」の話、でした?

翻訳本:柳瀬尚紀(訳) 「おばけ桃が行く」

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