ミステリーに出る英単語、プチ・コーパス

自分はどうも英文を集めるのが好きで、今まで色々な語彙集みたいなものを作ってきました。

最初は、エドワード・ギボン(Edward Gibbon)の「ローマ帝国衰亡史(The Decline and Fall of the Roman Empire)」。

名づけて、
義徳瓦・吉本 羅馬帝國衰亡史英和辭典

義徳瓦・吉本、とはエドワード・ギボンの漢字表記。「宛字外来語辞典(柏書房)」。

羅馬帝國衰亡史英和辭典、別名、ギボンによく出る英単語

自分の中での通称、ギボ単

たとえば、

Herculesハーキュリーズ
【語源】<羅・Hercules<希・Herakles「ヘラ(Hera)の栄光」<Hera「ヘラ ⇒ Hera」+kleos「栄光」<印欧*kleu-「聞く」。
【名詞】
〈1200年以前?~〉[希臘・羅馬神話] ヘラクレス(歇璽古列斯)。◆ゼウス(Zeus)の子。12の大功業を為した怪力無双の英雄。
¶the Pillars of Hercules ヘラクレスの柱(▽ジブラダル海峡両岸の岩)。

hideハイド【語源】<古英・hyd『皮膚』<日耳蔓*xuðdz<印欧*(s)keu-『皮膚を覆う』。※hide『隠す;隠れる』と同根。
【名詞】
①〈古英~〉(大きい獣(けもの)の)獣皮(じゅうひ);(人間の)皮膚(=skin)。
¶(G・1章)a bull's hide 《訳》牡牛の皮。
②厚顔。
¶have a thick hide 面の皮が厚い。

Hogsheadグズヘド【名詞】大樽(たる)。

homageメヂ
【名詞】
①臣従の誓い。
¶do [render] homage to… …に忠順を誓う。
②敬意。
¶do [pay] homage to… …に敬意を表する。

hostホウスト
【名詞】大軍;(より)雲霞(うんか)の如き群衆,大勢。
¶the hosts of heaven 天使軍;日月星辰(-齋藤英和)。
¶Lord [God] of hosts 万軍の主(所謂(いわゆる)エホバ)(-齋藤英和)。
¶a host in himself [herself] 一騎当千の者(-齋藤英和)。
¶He has a host of admirers. 無数の崇拝者あり(-齋藤英和)。

hostileスタイル
【語源】<仏・hostile//羅・hostilis<hostis「敵」<印欧*ghosti-「見知らぬ人;客」。
【形容詞】
〈1592-93年・沙翁『RichardⅢ』~〉敵の,敵軍の,敵國の;敵意ある。
¶a hostile army 敵軍(-齋藤英和)。
¶a hostile country 敵國(-齋藤英和)。

hostility/ホスティリティ
【名】
〈1425年以前?~〉①敵意,敵愾心(てきがいしん),敵対,不和。
②敵対行為;[-s] 戦端,交戦。
¶(G・1章)a very short suspension of hostilities 《訳》ほんの僅(わず)かな休戦。
♪suspension/サスペンション(名)(一時的な)停止)。
¶(G・1章)If we except a few slight hostilitis that served to exercise the legion of the frontier, the reigns of Hadrian and Antoninus Pius offer the fair prospect of universal peace. 《訳》小競り合いは幾度か有ったが、辺境軍団の訓練にはなる、くらいの程度。それを除けばハドリアヌス、アントニウス・ピウス両帝の治世は世界平和への順調な展望を見せていた。
♪slight/スライト(形)ちょっとした。Hadrian/ヘイドゥリアン(名)ハドリアヌス帝。Antoninus Pius/アェントナイナス・パイアス(名)アントニウス・ピウス帝。reign/レイン(名)統治期間,治世,御代。fair/フェア(形)順調な,見込み有る。
¶(G・1章)The hostilities of the barbarians…《訳》蛮族らの敵対行為 ⇒ provoke。

ギボンの原書が200年以上も前のものなので、なんとなく古風な言葉を使ったりしてました。

OED(Oxford English Dictionary オックスフォード英語辞典)や語源辞典、齋藤秀三郎「熟語本位・英和中辭典」などを参考にし、コツコツとギボンに出て来る英単語を収集。

数えてはいませんが、数千の英文をギボンから集めたと思います。

が、「ローマ帝国衰亡史」は、尋常じゃない長さ。

自分が使っていたのは Penguin Classics の三冊本。

総ページ数、3,475。
しかも、アリの行列のような小さな文字で。

ちょうど半分、西ローマ帝国が滅んだところで、帝国が滅んだように自分の気力も折れました。

ギボ単作りはやめましたが、今でもギボンは愛読書の一つです。
読み始めた途端、眠くなることが多いですが・・・

Ulysses・・・

次に没頭した洋書が、ジェームズ・ジョイス(James Joyce)のユリシーズ(Ulysses)。

英語で書かれた小説で、二番目に難解といわれている代物。

ちなみに、一番難解といわれているのは、同じくジョイスの「フィネガンズ・ウェイク(Finnegans Wake)。

これは、自分には無理、と手を出していません。
初日で挫折が確実だから。

ユリシーズは単語集を作るというより、読解が中心でした。

「ダ・ヴィンチ・コード」などの売れた小説には、たくさんの「(うさんくさい)便乗解読本」が出ますが、ユリシーズにも読解・解説本が山のようにあります。

それらを参考に、ユリシーズ読解に精を出す日々3年。

裏にどんな意味が隠されているのか、と、たった一文に三日くらい費やしたこともありました。

それほど頭を絞っても、絞ったからといって出る脳の容量の少なさゆえ、解読不能なこと、数知れず。

足掛け3年、やっとこさ、やっとこさ、全18章を読み通したとき、出産の痛みが少しわかったような気がしました。

文字通り、難産でした。

現代ミステリーへ!

そんなこんなな洋書読みをしていましたが、現代ミステリーも年に数冊、評判になったものは読んでいました。

それがすっかり現代ミステリーっ子になったのは、2年前のゴールデン・ウィーク。

英文収集やユリシーズで溶解した脳を休めようと、R.D.Wingfield の「Frost at Christmas」などのミステリーを立て続けに数冊読みました。

あっという間に時は過ぎ、ゴールデン・ウィークは終了。
悲しい気分のまま、洋書のミステリー多読は続行。

そして、Thomas H.Cook 「The Chatham School Affair」を読んでいるとき、ふと気がつけば例文収集が始まってました。

三つ子の魂。

ブログ、はじめ。

ミステリーの英単語収集を始めて一年ちょい、ブログを始めました。

まずはレンタルブログにて blog の世界を少し、お試し。

ブログ名は、「洋書の夜ばなし」。
(今でもこのタイトル名がちょっと捨て難い気分)

その後、Movable Type に移行。

が、CGI、HTML、CSS といったホームページ作成には全くの初心者。

愚者は天使すら足を踏み入れるのを恐れる所にナンタラ・カンタラ(Fools rush in where angels fear to tread)。

Movable Type のテンプレート、ショボ過ぎ・・・

と、いつの間にやらブログのテンプレート作成(というか、CGI、HTML、CSS の勉強)に時間を取られ、英文収集が進まぬ日々。

ほんと、「HTML と CSS の日々」とブログ名を変えたい気分でした。

プチ、なれど。

そんなこんなでも、ミステリーの洋書から集めた英文は4,000近くになりました。

『ジーニアス英和大辞典』は話しことば1000万語,書きことば1000万語,合計2000万語のコーパスを利用している。
-笠島準一「英語辞典を使いこなす」

自分が集めた英文の数と、ケタが幾つ違うか、計算不能。

地球人とスーパーサイヤ人くらいの違いか?

そんなわけで、自分が集めた英文は、

ミステリーの英単語、プチ・コーパス

とりあえず、目指すは英文一万。

そのくらい集まったら、初期のヤムチャくらいの戦闘力にはなる、か?

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comments

from niko

こんにちは。「Ulysses」、いつか挑戦してみたいと思っているのですが、なかなか手が出ません。今の私では、日本語で読んでも三年かかっちゃいそうです…。
まさんたさんのこれまでの道のりを知って、英語だけでなく何かを学びたいと思ったら、近道なんてなくて、コツコツ自分の頭で考えながら学び取っていくことが一番の方法なんだなあ、と思いました。(*^^*)

from まさんた

ユリシーズ、難解ですよ、ホント。

というか、最初は「どこが面白いのか」さえ、全然わからなかったです。

面白さがわかったのは、数回読んでから。
その後、精読して、また「どこが面白いんだろう?」と思ったり。

僕は多読はあまりしないほうで、気に入った本を繰り返して読む、というタイプ。
「三国志」や、洋書でいうと、ジェーン・オースティンなどは何度読んだかわからないくらい。

でも「ユリシーズ」はもう2年も読み返していません。
なんかトラウマを感じて・・・

正直言って、自分には無理な代物だったのかも。
でもこの機会にブログで「ユリシーズ」について書いてみようかなと思っています。


niko さんの言う通り、何かを学ぶにはコツコツしかないと思います。
僕は何度も「一週間でマスター!」みたいな本を買ったことがあります。
でも役に立ったことなんてありません。

コツコツと楽しく、が理想ですけど、苦労しないと、やっぱダメですね、何事も。ありきたりですが。

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