2006年9月20日
レオ様とイルカ
古い雑誌を整理していたら、レオナルド・ディカプリオの顔が表紙の TIME が出てきた。
2000年2月21日号。
6年半も前のか・・・と懐かしくなり、めくってみる。
そのころ日本は小渕内閣。
予算審議を野党がボイコットした記事。
太田房江氏が初の女性知事になった記事もある。
当選後初の記者会見で「女性を土俵に上げろ」と。
相撲協会と太田知事の弁。
A sumo association spokesman asked the governor to reconsider out of respect for the sport’s tradition, but Ota told the Asahi Shimbun daily newspaper:”Now that I have become the first female governor, I want to question the man-only rule.”
相撲協会のスポークスマンは知事に相撲の伝統を考慮し再考してほしいと要請した。しかし太田知事は朝日新聞とのインタビューで「私は女性初の知事になったのです。男しかダメという決まりに異議を唱えたい」と答えた。
これからもずっと繰り返されることでしょう。
レオ様に、密着
この号のカバーストーリーは、レオナルド・ディカプリオの密着記事。
映画「The Beach」が公開された頃です。
A GIANT, HAIRY MAN IS PUSHING LEONARDO DICAPRIO on a cart through a supermarket, and no one is looking. I’m expecting European paparazzi, women with Sharpies offering their décolletage, or at least furtive glances form other shoppers. Nothing. Not even when DiCaprio, wearing a cap and glasses, gets off the cart and awkwardly lifts it over a cereal-aisle blockade. “You see, dawg. I just lifted that cart, dude,” he says loudly, bragging about the effects of his new weightlifting regimen.
スーパーマーケットで強面の大男がレオナルド・ディカプリオを乗せたショッピングカートを押している。しかし誰も目をくれない。私はヨーロッパのパパラッチや、胸元の大きく開いたド派手な衣装の女たちが周りを取り囲むものだと思っていた。少なくても、他の客たちがチラチラと視線を送るものだと。しかし、何もなし。キャップをかぶりサングラスをしたディカプリオがカートから降りる。ディカプリオはカートをやっとこさ持ち上げ、穀物売り場にある障害物の向こう側へ。「見たか、おまえ。カートを持ち上げんたぜ、おい」大声で言う。最近始めたウェイトリフティングの成果の自慢。
さすがハリウッドスター。
この後もレオ様(そう呼ばれてたな、そういえば)のハリウッドな言動が続く。
マグロはよくて、イルカはダメ、なの?
ところで、レオ様も他のハリウッドスター同様、環境保護主義者です。
最近も車のコマーシャルで環境のこと語ってました。
I make a phone call, and DiCaprio uses the opportunity to sneak environmental propaganda into the tape recorder.
“I shouldn’t be eating hamburgers, because the methane gas cows release is the No.1 contributor to the destruction of the ozone layer;and the No. 1 reason they destroy the rain forest is to make grazing ground for cattle. So it’s very ironic that I eat beef, being the environmentalist that I am. But then again, if I ordered the tuna sandwich, I would be promoting the fact that they have large tuna nets that capture innocent little dolphins...”
This goes on for quite some time.私がディカプリオに電話をかけると、ディカプリオはここぞとばかりに環境保護をテープレコーダーに向かって喧伝し始めた。
「僕はハンバーガーを食べてる場合じゃないんだよ。だって牛が吐き出すメタンガスはオゾン層破壊の一番の原因なんだから。それに熱帯雨林破壊の一番の原因は牛の放牧地を作るからなんだ。だから僕はまさに環境保護主義者でありながら、牛肉を食べるのはすごい矛盾なんだ。でもまあ、それにね、もし僕がツナサンドイッチを頼んだとする。そしたらマグロを捕らえる大きな網の中に罪のないかわいそうなイルカたちが引っかかってしまう事態を僕は助長していることになるんだよ・・・」
こんな調子でずっと続く。
と、自分でも引用しといてナンですが、この記事は全編ディカプリオの言動を「ちゃかした」ものばかりです。
記者はわざとそういうとこだけを拾って書いた気がします。
どうでしょ?
ちょっと言い過ぎでは?
The Beach に絡み、Valentine’s Day in Bangkok 「バンコクのバレンタインデー」と題する記事があります。
The city of (fallen) angels, once known for languorous canals and temple bells, is now associated largely with AIDS and prostitution (in fact, this week’s hot movie, The beach, portrays a Thai island as a paradigm of paradise lost). The world’s oldest profession is no newer than loneliness or need, but in Thailand, where it may involves as many as 2 million people, it takes a particularly lethal form:man sleep with woman (too often a barely pubescent girl), who returns home to sleep with her boyfriend (who also sleeps with men for cash),…
この(堕)天使の都市は、かつては物憂げな運路と寺院の鐘の音で有名だったが、今では主にエイズと売春を連想させる都市になってしまった(それどころか、今週のホットな映画、The Beach ではタイはまさに失楽園だとして描かれている)。世界最古の職業は寂しさや欲求と同じくらい古い歴史を持つ。しかし、タイには推定二百万人の売春婦がおり、もはや重大事となっている。男は女と寝る(思春期に達したばかりの少女の場合もしばしば)。そして女は家に帰り彼氏と寝る(彼氏は彼氏で、金のために男たちとも寝る)…
いわば愛の食物連鎖、か。
The world’s oldest profession is no newer than loneliness or need.
【訳】世界最古の職業は寂しさや欲求と同じくらい古い歴史を持つ。
は、少し難しい。
the world’s oldest profession とは「売春」のこと。
need は「男がそういう必要を感じること」でしょう。
no は強い否定で、ぜんぜん…じゃない。
no newer than だから、(…よりも)ぜんぜん新しくない → 同じ頃からある。
バンコクの男女を押しなべてこの様に描いてよいのか?
The couples you most often see holding hands are the ones who met in a bar last week.
なんてことも書いてある。
ん・・・
TIME はこういう風に書くのが多い。日本のことを書いた記事もそうです。読むと日本の将来が不安になるので数年前に読むのをやめてしまった。外国人が書いた日本論を読むとムカつくと同時に、「むぅ・・確かに・・」とブルーになっちゃいます。
それはともかく、ツナを食べる時はイルカのことを思い出してください。
悲しいかな、自分は思い出さずに美味しくいただきます。

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