2006年9月のエントリー

辞書を読むのは楽しい。
つれづれに読んでもいろんな発見があります。

たとえば普段使っている『ジーニアス英和辞典』で apple を引くと、

《米俗》 白人べったりのインディアン( cf. banana ).

とある。
apple にそんな意味があるのかと思い、ついでに banana を見る。

[C] ((米俗)) 米国のことしか知らない東洋系の(3世・4世の)米国人 《◆ バナナは外は黄色で中は白いことから》.

ひどいなぁと思いながらも、言い得て妙、と感心。

今の辞書を読むのも楽しいですが、昔の辞書にも readable (読んで楽しく役立つ) ものがたくさんありました。

続きを読む »田中菊雄と『岩波英和辞典』

by Michael Connelly

ハリー・ボッシュ(Harry Bosch)シリーズの第一作目。

主人公のボッシュは、電話で相手の態度が気に入らないと突然電話を切ってしまう、とっても ハードボイルド な男です。

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人質にされた哀れな格好、手足は縛られ、口には粘着テープ。

テレビ・映画でおなじみです。
あの、口に貼るテープが gag

★洋書ミステリー出る英単語

gag [ ギャグ ]

【動詞・名詞】
1.(口をふさぐ)粘着テープ,猿ぐつわ;テープで口をふさぐ。
2.(吐き気を催し)ゲーゲーいう。
3.口止め(する),言論抑圧(する)。
4.ギャグ,ジョーク(=joke)。

たくさん意味がありますが、『カレッジクラウン英和辞典』の語源欄をみると、

たぶんむせび声をまねた擬音語

とあります。
日本語の「ゲーゲー」に近いかもしれません。
のどが詰まりそうなうめき声は万国共通で濁音なのでしょう。

続きを読む »gag ミステリーの英単語

最近とても面白い本を読み返しています。
塚本哲也著 「エリザベート ハプスブルク家最後の皇女」
英語には直接関係ある本ではありませんが、欧米の外国語を学ぶには欧米の歴史を知ることも重要だ、ってことで。

ハプスブルク王朝(帝国)は第一次世界大戦後に崩壊してしまいましたが、なんといっても(フランスのブルボン王朝と並び)"血統"の良さではナンバーワンです。イギリス王朝の比ではありません。

この本は、ハプスブルク最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフ帝の孫、皇女エリザベートの人生を中心に、19世紀から第二次大戦までの激動のヨーロッパを描いています。読みやすく、ヨーロッパの大乱で翻弄される小国の苦悩がヒシヒシと伝わってきます。
とても良い本です。

それはさておき、今日洋書を読んで気になった英語のこと。
構文的に書けば、There is 名詞 ~ing

続きを読む »英語構文 There is 名詞 ~ing、その1

少しずつ秋らしくなってきました。
毎年、秋になると源氏物語を読むことにしています。

そこで、今回は源氏物語の原文(つまり古文)と英訳の見比べをしてみたいと思います。

源氏物語には有名な英訳があります。
エドワード・G・サイデンステッカー ( Edward G. Seidensticker ) の『The Tale of Genji』
白黒とはいえ挿絵のたくさん入った本です。
当然、挿絵に出て来る人物は男女問わず、 "しもぶくれ顔 " です。

続きを読む »英訳『源氏物語』

by Jhon.Grisham

全ては最後の三行です。

トムクルーズ主演で映画にもなった有名な法廷ミステリー。

というか、法廷で検察と弁護士の息詰まる攻防など全くなく、実際はアクションミステリー(という言葉があるのかどうかはわかりませんが)。

続きを読む »The Firm

最近の海外ミステリーは、犯人を科学的に突き止める、というタイプのものが流行りです。
パトリシア・コーンウェルの『検死官』がそのハシリでしょうか。
日本でも「科学捜査官ナントカ・カントカ」など色々な "科学捜査モノ" があります。
その「科学捜査の,犯罪科学の」という意味の英単語が forensic

★洋書ミステリー出る英単語

forensic [ フォンスィク ]

【形容詞】
科学捜査の,犯罪科学の,法医学の,鑑識の。

この forensic「科学捜査の」ですが、もともとは「法廷の,弁論の」という意味だったそうです。今でもその意味で使うようです。

それがなぜ「科学捜査の,犯罪科学の」という意味になったのでしょうか?

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研究社 寺澤芳雄(編集主幹)

研究社の『英語語源辞典』は日本で唯一の(ちゃんとした)語源辞典です。
ただし、値段も高い(7,700円)ですし、興味本位で買っても本棚でホコリまみれになってしまうかもしれません。

でもこの辞書は使ってみると面白いこといっぱいです。
そこで、今回は語源辞典とはどんな辞書なのか書いてみたいと思います。

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古い雑誌を整理していたら、レオナルド・ディカプリオの顔が表紙の TIME が出てきた。
2000年2月21日号。
6年半も前のか・・・と懐かしくなり、めくってみる。

そのころ日本は小渕内閣。
予算審議を野党がボイコットした記事。
太田房江氏が初の女性知事になった記事もある。

当選後初の記者会見で「女性を土俵に上げろ」と。

相撲協会と太田知事の弁。

A sumo association spokesman asked the governor to reconsider out of respect for the sport's tradition, but Ota told the Asahi Shimbun daily newspaper:"Now that I have become the first female governor, I want to question the man-only rule."

相撲協会のスポークスマンは知事に相撲の伝統を考慮し再考してほしいと要請した。しかし太田知事は朝日新聞とのインタビューで「私は女性初の知事になったのです。男しかダメという決まりに異議を唱えたい」と答えた。

これからもずっと繰り返されることでしょう。

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