古代エジプト王、トレミーがユークリッドに質問した。
「もっと簡単に幾何学を学ぶ方法はないか?」
ユークリッド、答えて曰く。
「幾何学に王道なし」
「幾何学」が「学問」に変わったけれども、人口に膾炙した言葉。
かつ、ネイティヴは知らぬが日本人は誰でも知っている英語の格言、のひとつ。
There is no royal road to learning.
学問に王道なし。
王道がない、とは、近道がないと同義だと思いますが、本屋、あるいはネット上には "近道学習法" で溢れ返っていますね。
続きを読む »英語学習の王道
・・・誤訳というもの、わたしは畳の埃に似たものだと信じている。絶無などということは完全にない。叩けば出るに決まっているのだ。
名翻訳家、故・中野好夫の言葉です(『英文学夜ばなし』152ページ)。
続いて中野曰く、
もちろん、かくいえばとて、極力誤訳を避けるためには、汲々としてこれ及ばざるをおそれなくてはならぬのは当然である。但し一概に誤訳といっても、おのずから質的に別があるように思える。
― 「同書」 123ページ。
翻訳と参考書の和訳はまた質的に別があるでしょう。
個人的には参考書の和訳はある程度、直訳でもいいと思っています。
しかし、意味が変わってしまっては、マズイ。
続きを読む »伊藤和夫『英文解釈教室』を読む(5)~番外編の番外(後編)
The cat licked the saucer clean. (猫がさらをきれいになめた)と聞けば、「さぞ腹がすいていたのだろう」と考える。ところが The cat licked the clean saucer. (猫がきれいな皿をなめた)になると、一転して「ばかな猫もいるものだ」ということになってしまう。この意味の違いは第5文型と第3文型の差からくる。
― 『英文解釈教室』 17ページ
さて。
The cat licked the saucer
でページが終わったとします。
ページをめくるまでは、「その猫が皿をなめた」と、一応、解釈する。
もしくは、S V O C の可能性あり、と解釈保留。
そして、ページをめくり、
clean.
という語が目に入ったとき、解釈を変える。
S V O C の可能性あり、と解釈保留していた場合、第5文型だった、と
まあ、当たり前なことですけど。
続きを読む »伊藤和夫『英文解釈教室』を読む(4)~番外編の番外(中編)

江利川春雄『受験英語と日本人』を読了。
レビューするには3回読んでから、と決めているので、今回はこの書籍の本題、"受験英語の歴史" 以外のことをサラッと書きます。
サラッと、いつものごとく、長文で。
続きを読む »江利川春雄『受験英語と日本人』~受験英語が果たしてきた歴史
またまたこの英文について。
Those who live nobly, even if in their day they live obscurely, need not fear that they have lived in vain.
― 伊藤和夫『英文解釈教室」 7ページ
"伊藤和夫『英文解釈教室』を読む" では個々の例文についてはサラッとすまそうと思っていたのですが・・・。
なんだかんだで、細かい英文法・英文解釈のことになってしまいました。
結局、いつもこうなるのですけどね。
そんなわけで、番外編の番外の番外。
続きを読む »伊藤和夫『英文解釈教室』を読む(3)~番外編の番外(前編)
所は関東。
11日2時40分頃、震度3~4の揺れ。
約一分間続く。
「ずいぶんと長いなー」と話していたところ、
その瞬間、歩くのもままならぬ揺れの中、足は家路へと。
父母・妻・息子2人の無事を確認。
その瞬間、ホッとすると同時にヘナヘナと地面に座り込む。
すると、3歳の息子が「パパー!」と泣き顔で抱きついてくる。
すすり泣きながら、頬を僕の肩にうずめる息子。
生まれて初めて、心から神に感謝した。
続きを読む »東日本巨大地震を経験してみて